年々開発が進み高機能化した防犯カメラ、中でも最近はセンサー機能が発達し、様々なシーンで活用できるものが増えました。
人を感知し通知を送るものや、少ない光を感知し夜間に活用できるものなど、あらゆるニーズに応えるセンサー機能があります。
センサー1つとっても様々な効果があり、購入の際は最適ものを1つ選択するのも一苦労する程、多種多様な防犯カメラが市場にあります。
早く購入して、迅速に防犯対策をしたいのに、機能が豊富で悩んだ結果、設置までにかなり時間がかかってしまった、なんてことになると嫌ですよね。
そこで今回は、防犯カメラの選択に少しでも役立つよう、センサー機能について詳しい用途とメリットをまとめてみました。
最適な防犯カメラ選びがスムーズにできるよう、センサー機能を詳しく把握していきましょう。
センサー付き防犯カメラの用途とメリット
センサー付き防犯カメラといわれても、一体どのようなものに反応して、どのようなメリットがあるのでしょうか。なかなか簡単にイメージできない方もいるでしょう。
そこでまずは、センサーの種類別に詳しい機能と使用時のメリットを解説していきたいと思います。
最近の防犯カメラは人の動きを感知する動体検知機能が搭載されている場合が多くあります。動体検知は人感センサーやモーションセンサーと呼ばれることもあり、人の動きや熱によって反応をします。
トイレの自動洗浄や自宅などの自動点灯ライトなどのシステムと同じと考えると比較的シンプルです。
例えば、人の動きをセンサーが感知することによって、自動で撮影や録画を開始することが可能になります。メリットとしては、データの容量の節約や犯罪に対する迅速な対応などが挙げられるでしょう。
1日中何も問題が起きない映像を録画するより、防犯カメラの映像を必要とする怪しい動きのみに反応して録画をした方が、データの容量を節約できるため、肝心な時に容量オーバーで録画できていないというミスが最小限に抑えられます。そして、映像を確認する際も、動きがあった部分の映像のみを確認すれば済むのでとてもスムーズに犯人の映像を特定することができます。
最近の防犯カメラでは、動体感知機能に不具合が生じており、撮影できていなかった、というアクシデントを防ぐため、常時録画をしながら動きを感知した際にスマホなどに通知を送る方法をとる機器もあります。
容量を節約することはできませんが、もしもの事態を考えると、こうした通知機能として動体検知機能を使用する方が良いかもしれません。
動きの少ない屋外の倉庫などは、センサーで動きを感知し録画を開始するものを設置、逆に外出時に侵入されたら困る庭、人目につかない夜間など、侵入や被害を受ける可能性が高い場所には、常時録画をする防犯カメラを設置しセンサーに反応した時に通知を送るようにするなど設置場所や使用目的によって適切な機能を選択していきましょう。
また、この人感センサーと合わせて通知をするだけでなく、LEDが点灯したり、音声による威嚇をしたり、アクションを起こす防犯カメラなどもあります。
例えば、映像確認や通知を見ることができない就寝時、盗難に入ろうと忍び寄る犯人を感知しLEDが点灯、明るい状態でクリアな映像が録画でき、音声などによる威嚇で警戒するなど、被害を事前に防ぐことができます。
その他、夜間や暗闇の防犯対策に役立つ機能が明るさ感知センサーです。
例えば、一定以上暗くなるとセンサーが反応し赤外線を発光するLEDライトが自動で作動、完全な暗闇でも赤外線を利用し鮮明な映像を撮影することができます。
このような赤外線センサーが搭載されている防犯カメラは、昼夜の切り替えもスムーズ、夜間だけでなく、天候の悪化で暗くなった際や日陰などにも対応するので、映像が見づらい時間帯があるなど、明るさによる不具合を無くすことができます。
設置場所や使用目的を明確にすることで、最適なセンサー機能を選びやすくなります。夜間の防犯対策なら赤外線センサー機能があるものを、外出時の防犯対策なら人感センサー機能があるものにするなど、上手にセンサー機能を使い分けて防犯カメラを設置しましょう。
人感センサー付き防犯カメラの種類
前章で人感センサー付き防犯カメラのメリットと使用目的についてお話致しました。それでは具体的に、防犯カメラによってどのような違いがあるのでしょうか。オススメ防犯カメラを元に検討していきましょう。
・GENBOLT
GENVOLTから出ているドーム型防犯カメラはAI人体検知技術と独自の計算方法によって、人の形を検知します。車や風で揺れた木などに反応して警告をすることがありません。ただ人を感知するだけでなく、人体の形を自動的に読み取り細かい動作まで隈無く把握することができます。
その他、撮影視野は広角、200万画素と広範囲を鮮明に映し出すことができます。また、赤外線による暗視機能がついており、その距離30mと夜間でも広範囲をカバーすることができます。Wi-Fi接続も可能、データは独自の圧縮技術により多くのデータ管理をすることができます。
Ctronics
左右360°上下120°4倍ズーム機能付きのこの防犯カメラは、人感センサーにより動きを感知すると、メールの通知が届きます。さらに無料のアプリをダウンロードすると、遠隔操作やスマホでの映像確認が可能になります。
その他、双方向音声通信機能が付属し、不審者への威嚇だけでなく、設置先にいる人物と会話をすることができるので、コミュニケーションツールとしても使用することができます。また暗視機能もあり、6つの赤外線LEDにより50mほどの、広範囲を撮影できるため、夜間も安心して使用することができます。
Luowice
防水防塵で屋外設置も可能なこの防犯カメラは、人感センサーにより動きを感知するとメールで通知するだけでなく、警報機能を合わせて設定することで着信通知が可能になります。音声も合わせて録画ができる、屋外設置用では珍しいタイプです。
また、LANケーブル、無線どちらにもインターネット接続が対応しており、ダウンロードアプリもスマホだけでなくPCに対応したものがあるなど合わせて使用する機器にも制限がありません。リアルタイムの映像確認も、環境に合わせて機器を選べるなど、柔軟に対応することができます。
こちら赤外線ライト搭載と夜間の撮影にも対応していますが、直線距離20mまでと、GENBOLTやCtronicsと比べるとややカバー範囲が狭くなっています。
その他、人感センサーは付属していないが、夜間の撮影もカラーで行なうことができるなど、分野に特化した防犯カメラなどもあります。
人感センサーにとらわれず、一番重視したい防犯対策は何か、明確にしていくことで防犯カメラを選びやすくしていきましょう。
インターホンとつながるセンサー付き防犯カメラ
最近はネットワークの発達により、インターネットで買い物をする人も増えました。防犯カメラを使った防犯対策以外に、インターホンを重視する方もいます。防犯カメラがインターホンと連動すると便利に感じる方も多いでしょう。
例えばPanasonicのセンサーカメラ。
この防犯カメラはインターホンと接続することができます。
その他、センサーで人を感知するとライトが点灯、EXズームで劣化せず映像を拡大することができます。映像はスマホでも確認することができ、外出時も安心です。
その他、このセンサーカメラと合わせて窓などに開閉センサーを取り付け、さらに防犯効果を強化する方もいます。
インターホンと合わせてこうしたセンサー機器や防犯カメラを使い、日常的に対策をしていきましょう。
法人向けのダブルセンサー付き防犯カメラ
静かな住宅街ではセンサー感知は威嚇効果にもつながり、防犯効果を高めることができますが、オフィスや施設など法人で使用する場合は誤ったタイミングで稼働してしまい人の迷惑となることがあります。LEDが通行中の自転車や車に反応し通行の妨げとなるなど誤作動がきっかけで問題になってしまうことがあると困りますよね。
そこでオススメなのがダブルセンサー付き防犯カメラです。
例えばWTW-ASL58MP
この防犯カメラは高感度機能が搭載されています。さらに夜間センサーライトにより、点灯時はフルカラーで撮影をすることができます。また、法人利用では重視したい誤作動回避の機能として、2つのセンサーが同時に作動、動きを把握するモーションセンサーと熱に反応する人感センサーがダブルテェックとなり無駄な点灯を減らします。
その他、広角レンズ、昼夜に限らず全天候自動明るさ調整、屋外使用に向けて防滴になっているなど、高機能な防犯カメラとなっています。
厳重に防犯対策をしたい法人利用では、こうした誤作動を回避する豊富なセンサー付きの高機能防犯カメラが安心です。
各メーカーや警備会社によって法人向けのセンサーカメラが開発されているので、会社で加入している警備システムと相性の良い防犯カメラを選ぶのも良いでしょう。購入先に直接問い合わせて詳細を聞くとスムーズです。
おわりに
センサー付き防犯カメラには様々な機能が付属しています。
防犯目的に一番適したセンサーを選択して、上手に高機能防犯カメラを使用しましょう。
ポイントは以下の4つです。
防犯カメラのセンサー機能は、人の動きと夜間の反応に注目する
同じセンサーのついた防犯カメラで探しその他機能の違いを把握する
インターホンと連動するセンサーカメラで日常的に防犯対策
法人利用は多数のセンサー付き防犯カメラで厳重かつ誤作動を回避
いかがでしょうか。
センサー付き防犯カメラを探す際に、ぜひ、これらのポイントを活用してみてください。今までよりも、簡単に最適な防犯カメラを探すことができるでしょう。