防犯意識がますます高くなる近年、一般家庭にも防犯カメラを設置しようと考える方が増加しています。防犯カメラを設置しているだけで、防犯意識の高い場所だと侵入者や犯罪を行おうとしている人に認識されるため、狙われにくくなるという効果があると言われています。屋外に家庭用の防犯カメラを設置して防犯対策をしてみましょう。
家庭用屋外カメラの使用目的で多いものは?
車のいたずら・車上荒らし、泥棒や空き巣の防止、自宅周辺をうろつく不審者・ストーカーの監視、ゴミの不法投棄の監視、塀や家への落書き防止対策、などのために利用される方が多いです。特に家へのいたずらは防犯カメラを設置することでかなり威嚇することが出来るので、かなり効果があると言われています。
どうやって導入する?家庭用屋外防犯カメラ
一般家庭に防犯カメラを導入する方法としては、防犯カメラのレンタルと購入があります。この2つの導入方法の特徴やメリットについて見て行きましょう。
家庭用防犯カメラ導入方法その①レンタルする
防犯カメラのレンタルとは、防犯カメラのレンタルのサービスを行っている会社から防犯カメラを借りて設置する方法になります。防犯カメラのレンタルでは専門店から防犯カメラを直接レンタルすることになるため、1か月などの短期から防犯カメラを利用することも出来ます。
メンテナンスや修理などを専門店が負担してくれるというメリットがありますが、その分一か月あたりのコストは高めになります。そのため、家庭用の防犯カメラとしてはあまりおすすめではありません。しかし、まだ本格的に設置するかどうか悩んでいるから、お試しで設置してみたいという場合には、短期の貸し出しにも対応している防犯カメラのレンタルを利用するのもありです。
防犯カメラをレンタルする場合の相場はどれくらい?
防犯カメラをレンタルする場合の値段は業者によって若干異なります。初期費用が掛かる会社とかからない業者もありますし、保証範囲などのサービス内容も業者によって異なるので、サービス内容をよく確認したうえで利用しましょう。
カメラのスペックにもよりますが、一か月1台あたり4000円から15000円ぐらいかかるのが相場です。短期でしか利用されないことが確実な場合は一番この方法がコストパフォーマンスがよくなりますが、家庭用の防犯カメラは長く使われると思いますので、レンタルしない方がコスパは良いです。
家庭用防犯カメラ導入その②購入
家に防犯カメラを設置する場合に人気があるのは購入です。購入は文字通り撮影に必要な防犯カメラや機材などを最初に全部購入して導入する方法になるので機材によってはかなりの出費になります。
防犯カメラを購入する際に注意が必要なのはメーカーの保証期間で、保証期間を過ぎてしまうと修理にお金がかかってしまいます。ただ家用の防犯カメラを防犯目的で設置する場合は、購入するのが一番一般的です。頻繁にいたずらにあっており、犯人を突き止めるための決定的な証拠がほしいから設置するという場合には、レンタルで高額な高性能な防犯カメラなレンタルを借りるのもありです。
防犯カメラを購入する場合の相場は
防犯カメラを購入する場合にかかる費用はかなり価格の幅があります。5万円ぐらいするような高価な家用の防犯カメラもあれば、ネットショップなどで非常に安価な防犯カメラも購入可能になっています。
業者に依頼して一般家庭に本格的な防犯カメラを設置する場合には、1台当たり10万円から15万円ほどかかるのが一般的な相場です。本格的なものだと配線工事など、設置にもお金がかかります。
近年は自分で設置できるタイプの手軽なワイヤレスの防犯カメラも増えており、一般家庭用として気楽に導入できるために人気が出ています。置くだけのものなどもありますので、防犯カメラ初心者の方でも簡単に設定することが出来ます。
カメラのレンズをドーム型に覆っているドーム型の防犯カメラであれば価格の相場は31000円ぐらいで、こちらのタイプの防犯カメラは目立たないので、内装やインテリアを邪魔しないため家の中に設置する場合には向いています。
防犯カメラ本体が四角い形になっているボックス型の防犯カメラの価格の相場が23000円ぐらいです。置くだけでも威圧感があるので一般家庭の屋外用として人気のあるタイプです。
無線で画像を飛ばすため配線が不要なワイヤレス型の防犯カメラは29000円ぐらいが相場で、カメラとコンピューターが一体になったネットワークカメラは33000円ぐらいが相場と言われています。
こちらは相場であり、ネットショップなどで探してみると、非常に安いものも多く販売されています。しかし、防犯カメラは万が一のことがあった時に画像の鮮明さなどが犯人逮捕のきっかけになることもありますので、十分な画素数があるかなどのスペックもよく確認したうえで選んだ方がよいと言えます。
家庭用屋外防犯カメラは有線にする?ワイヤレスにする?
有線タイプの防犯カメラは、ケーブルを使って防犯カメラで撮影したデータを映像機器に送信するタイプの防犯カメラです。ケーブルを使ってデータを送信するため、容量の大きい画像も送ることが出来る上に、ノイズなども発生しないため、鮮明な映像を取ることが出来るのがメリットです。そのため、業者に依頼する場合は有線タイプの防犯カメラをお勧められることが多いです。
ワイヤレスタイプの防犯カメラは、電源さえあれば配線工事や設置工事をしないで住むため、スペースと工事費を節約できるというメリットがあります。一方で、撮影した画像は電波に変換して送信するため、あまり容量の大きいデータを送ることには適さないという特徴があります。そのため、屋外用防犯カメラの設置を業者に依頼する場合は有線タイプを勧められることも多いです。
屋外に家庭用防犯カメラを設置する場合は夜間も使えるものを選ぼう
屋外に防犯カメラを設置する場合は夜間にも撮影できるタイプを購入しましょう。
ここでは微光監視型防犯カメラと赤外線暗視タイプの防犯カメラがありますので、用途に応じて選びましょう。
微光監視型防犯カメラ
微光監視型防犯カメラとは、豆電球より少し明るい程度のわずかな明かりを拾い取って夜間や暗いところを撮影できるタイプの防犯カメラカメラのことで、高感度暗視カメラとも呼ばれています。
微光監視型防犯カメラでは昼間でも夜間でもカラーで撮影することが出来ます。マンションの入り口などある程度の明かりがある場所や駐車場への設置に向いていますが、導入コストは高くなります。長期で使用することが出来るというメリットがあります。
赤外線暗視タイプ
赤外線暗視タイプの防犯カメラは、完全な暗闇の中でもしっかりとした鮮明な映像を撮影することが出来るタイプの防犯カメラです。夜間用の防犯カメラの主流となっています。車のナンバーや人相までもしっかりと撮影できるようになっているため、そこまで詳細な情報まで確認できるものが必要な場合には赤外線暗視タイプのカメラを導入するのがおすすめです。
赤外線暗視タイプのカメラは昼間は通常通りのカラーで撮影を行い、ある一定程度の暗さになると自動的に赤外線撮影モードに切り替わります。一般的なものは赤外線撮影モードの際は白黒映像ですが、最近ではカラー撮影対応可能なものもあります。
赤外線暗視タイプのカメラを導入する際に注意が必要なのは、赤外線の照射距離で、赤外線の届く距離は一般的に15メートルぐらいまでで、長くて25から30メートルぐらいまでになっています。赤外線が届かない範囲は撮影が出来ないので、置く場所には注意が必要です。撮影の対応範囲は最大照射距離の半分ぐらいだと考えて、設置した方がいいと言われています。
赤外線を発光するLEDライトには寿命もあるため、ライトがつかなくなったタイミングで修理・交換をする必要があります。また、赤外線の光はかなり強力なため、近すぎて光がよく当たりすぎてしまう所はハレーション(被写体の周りが白くぼけてしまう現象のことをハレーションと言う)が起きてしまうこともあり、見えにくくなってしまうこともあるという欠点があります。
ただ最近は自動で赤外線の光の量を調整してくれるスマートIR機能付きのカメラもあるので、ハレーションが気になる場合はこういった高性能な機能がついているタイプのカメラを選ぶことで対応することも出来ます。
家庭用屋外防犯カメラを設置する際の注意点
屋外に家庭用防犯カメラを設置する際は「防犯カメラ作動中」「防犯カメラで撮影しています」といったステッカーを貼って、周囲に告知するようにしましょう。何もなしにカメラを作動させていると、プライバシーの観点でご近所トラブルにつながることもあります。また、このようなステッカーを目立つところに貼ることで防犯意識の高い家だということをアピールすることもできます。
また屋外に防犯カメラを設置する場合はIP規格66以上のものを選びましょう。屋外に設置する場合は自然災害によって防犯カメラがダメージを受けてしまう可能性もありますので、飴に強いタイプの防犯カメラを選びましょう。
家庭用屋外防犯カメラまとめ
家庭用の防犯カメラを屋外に設置することで大きな防犯効果を期待することが出来るので、防犯カメラを設置する場合は購入して長期的に利用することがおすすめです。また、導入する際に機種を試したい場合はレンタルで少し試してみるのもありですが、短い期間で試して、機種を決めたら購入してしまった方がお得です。
屋外に防犯カメラを設置する際の目的や使用用途をはっきりさせた上で、最適な機種を選ぶようにしましょう。