高齢化がますます進んでいる現在、高齢の独居老人となってしまった高齢の親の見守りをどうしたらいいだろうという心配をされているご家族も増えているのが現状です。一緒に生活をしていれば安心ですが、どうしても仕事の事情などで近くに住むことすらできないことなども多いのが現実です。しかし、そんな需要が多くあるため独居の老人を見守るためのサービスは多く出ています。
ここではどんなサービスがあるのか見て行きましょう。
独居の老人の見守りサービスとは
独居の老人の見守りのサービスにはどんなことがあるのでしょうか。見守りサービスとは高齢の両親と離れて暮らしている方向けにあるサービスです。高齢の両親と離れて暮らしていると、今日もちゃんと無事に生きてくれるかな、詐欺などのトラブルに巻き込まれてないかな、転んだり怪我をしたりしていないかなどの不安はつきものです。
そんな遠方で生活する家族の心強い味方になってくれ、高齢の親も安心して暮らせるようにしてくれるのが、見守りサービスです。見守りサービスを活用することで、遠くで生活している家族が無事で暮らしてくれていることを知ることが出来たり、何かトラブルがあった時に代わりに守ってくれたりしてくれます。
見守りサービスには様々なタイプのものがあります。「センサー型」「訪問型」「オート電話・オートメール型」「カメラ型」「宅配型」など、色々な種類の見守りサービスが存在しています。24時間の監視サービスや、安否確認や緊急時に対応してくれるサービス、安全確保や駆けつけてくれるサービスや、ただ安否だけを静かに確認してくれるサービスなど、高齢者の状況に応じたサービスを受けることが出来ます。
見守りサービスの提供は、セキュリティ会社、メーカー、郵便局などが実施しています。費用は月額請求のタイプが一般的です。そして、かなり本格的なサービスを導入されても介護保険が適用されないため、全額自己負担になります。介護レベルが高くなく、ある程度自立した生活を送ることが出来る高齢者に向いているサービスが多いです。
訪問型の老人見守りサービス
老人の見守りサービスとは地域密着型の企業が提供してくれる訪問してくれるタイプの見守りサービスです。同じ地域に住む介護スタッフがサポートをしてくれるので、安心感が強いタイプのサービスです。
専任のスタッフが高齢者の自宅を定期的に訪れて、安否確認をしてくれる見守りサービスで、専任のスタッフは、高齢者から相談を受けたり、食事の摂取状況を聞いたりして、訪問した日の記録を残してくれてたりしてくれるサービスがあります。高齢者と離れて暮らす家族はスタッフから訪問記録を伝えてもらい、高齢の親の心身の健康状態を把握することが出来るというサービスです。
この訪問型のサービスは郵便局などが提供しているケースが多く、郵便局は色々なところにあるため離島などでも、サービスを受けることが出来ます。このサービスの強いところは色々な相談をしてくれるので、地域の情報を手に入れることも出来るし、犯罪防止などの効果も期待できます。近年は特に老人を狙った詐欺なども多くあるため、訪問した際に詐欺に気が付く事も出来、大きな問題になる前に解決出来る可能性もあります。
訪問頻度は月に1回や2回など好きな回数を選ぶことが出来ますが、訪問型は人が実際に訪ねてくれるタイプなので少し高くはなってしまいます。
センサー型の独居老人見守りサービス
センサー型の見守りサービスとは高齢者の自宅に生活導線になるような場所にセンサー機器を設置してその機器が感知することによって、安否確認を行うサービスです。サービスによってそれぞれですが、センサーが感知すると、家族のパソコンやスマートフォンなどに連絡が来るようになっています。サービス提供者がセンサーを管理し、非常時と判断した場合に高齢者の自宅まで駆けつけてくれるタイプのサービスもあります。
センサーはトイレなど生活導線になるような場所に置かれます。例えば、センサーの機器の電源が入った状態で長い時間動きの感知がない場合は、転倒や転落などでその場から動けなくなってる可能性もあるので、見守りサービスを提供している会社の方に連絡が来るようになっていて、すぐにスタッフが駆け付てくれるようなサービスがあります。
セコムやアルソックなどのセキュリティ会社から、自治体、ガス会社など様々な会社がサービスを提供しています。センサー型の見守りサービスを受ける場合は、最初にセンサーなどを購入する必要がある時もあり、機器の代金などがかかります。オプションサービスでガス漏れや火災探知のサービスを提供している会社などもあるので、かなり安心して生活することが出来ます。
そして、カメラなどで撮影されているわけではないため、見守られる親側も監視されているという感じはあまりないので、あまりプレッシャーを感じずに毎日の生活ができるというメリットもあります。
宅配型の独居老人見守りサービス
宅配型の見守りサービスとは、食事や郵便物などを宅配する際に高齢者の健康状態や安否の確認してくれるタイプのサービスです。
宅配型のサービスでは食事を運んできた時に、配達員の人が老人の健康状態を確認して食えるサービスです。食事を準備するのは高齢の人にとっては結構めんどくさかったりするので、食事提供があるのは非常に魅力的と言えます。さらに、食事の内容も老人の健康に気を使った食事が多く、栄養バランスの面でも良いものを食べることが出来るので尚更安心できるというメリットがあります。
カメラ型の独居老人見守りサービス
カメラ型のサービスは、高齢者の自宅に設置されたカメラを通して、遠隔地から健康状態などを確認できるのがカメラ型のサービスです。提供者によって24時間・365日毎日監視してくれるだけでなく、高齢者からの緊急時の呼びかけなどにも対応してくれます。
使用するカメラは設置するだけの簡易タイプが主流で、大掛かりな工事が必要しないと言うのがメリットです。カメラには録画機能が搭載されているため、映像は家族も確認できるため、遠くでクラス親のリアルタイムの行動だけではなく、過去の行動を把握することが出来るのもメリットです。配信映像はスマホやタブレット、パソコンなどで確認することが出来ます。
セキュリティ会社が主体となり、緊急時のSOS対応や24時間監視などのサービスを提供してくれる。例えば、家族の勤務中や深夜時間帯に転倒したとしても、セキュリティ会社がすぐに駆けつけてくれます。
カメラ型のサービスの場合はかなり手厚いサービスをしてくれるのが特徴ですが、その分他の見守りサービスと比べると高額にもなります。
商品で見守る独居老人見守りサービス
家電製品などを使うことで遠くに暮らす独居老人の安否を確認できるタイプのサービスもあります。例えば、ポットで有名な象印などがそのようなサービスを提供しています。象印のポットの電源を入れることで、ポットに入っている無線通信機が電波を送って、象印に情報を送ってくれるサービスになっています。象印の専用のページからポットの使用状況を見ることが出来たり、オプションでメールを送ってくれるサービスもあります。
毎日安否確認の連絡するのは、離れて暮らす家族においても、高齢の親にとっても多少面倒に感じてしまうこともあります。しかし、ポットの電源を入れるだけで今日も無事に生きているということを知らせることが出来るこのサービスは負担がかかりにくいのが特徴で、そっと見守られている感じが嬉しいと感じる方もいるでしょう。
また象印のポットはレンタルで、初期の契約料金を払い、月々3000円程度でサービスを受けることが出来ます。
その他にも、電池に無線通信機が入っており、その電池が入っている家電を使うことで電波が発信されて、遠くで暮らす家族に無事であることを知らせることが出来ます。
独居老人見守りサービスまとめ
独居老人見守りのサービスにはかなり手厚いタイプのものから、非常に気楽なものまでいろいろなサービスがあることがわかりました。カメラを自宅に設置したり、専門のスタッフが自宅まで訪問してくれて、かなり手厚いサービスまで色々あります。遠くに暮らしていて、何かあった時に急に高齢の親の家まで行くのが難しい家族にとっては、何か起きてしまった際にスタッフが直接家に駆け付けてくれるサービスは非常に便利です。
また、監視されているのが嫌だという方もいるので、そういう高齢者向けにかなり監視されている感が少ないタイプの見守りサービスもあります。それでも、ボタンを押すだけで救急隊員が来てくれる機械を置いてくれるサービスがあったり、センサーで動きが感知されない場合にすぐにスタッフが自宅まで駆けつけてくれるサービスがある等、いつでも安心できるサービスがあります。
ただこれらの見守りサービスもある程度は健康で自立して生活できるタイプの高齢者向けのサービスにはなります。例えば、見守りサービスの中でも安否確認を家電の動作で伝えて食えるタイプのサービスの場合などは、比較的近くに住んでいる場合でないと、自分で駆け付けることも難しいなどの欠点はあります。
その見守られる親の性格やタイプやその親の必要なサポートの度合いなどによって、ぴったりのサービスを選ぶようにしましょう。また、いくつかのサービスを組み合わせて利用してみるのもありかもしれません。
サービスによってはコストも多く違いますので、そういった面も検討したうえで導入してみてはいかがでしょうか。