高齢者が一人暮らしをする場合、そこにたくさんの問題が生じてきます。しかしその多くは家族がサポートすることで解決し、
問題の多くが高齢者が1人で抱え込んでしまうから社会問題化します。
今回はそんな1人で暮らしている高齢者が買いやすい問題と、その具体的な解決方法を紹介しています。一緒に住んでいる家族ならサポートするのはたやすいですが、離れて暮らしている場合などでもしっかりとサポートすることがで来ます。
一人暮らしの高齢者が抱える問題
一人暮らしの高齢者と言うのは様々な問題を抱えながら生きていて、一人暮らしの高齢者が増加するにつれて様々な社会問題になってきています。
多くの問題が一人暮らしになってしまったことが原因で、家族や周りがサポートすることで解決するのがほとんどです。
孤独死
私は一人暮らしの高齢者が抱える問題の中でも特に多く、誰にも見守られないままなくなってしまい、発見されずに長期間経つということも珍しくありません。
これは一人暮らしの高齢者が周りとあまり交流を持たずに家族とも定期的に連絡を取ってないことが1番の理由だとされます。定期的な連絡をとっていればその分家族の発見も早まるし、周りとの交流があれば健康の異常などにも気づきやすいです。また家の中で不慮の事故が起きたとしても、早期発見するためにはやはり家族や周りのサポートが必要となります。
お金の問題
こちらも一人暮らしの高齢者の中で多い問題なしですが、高齢者自身に経済的な余裕がない、または計画的な散財ができないなどといった問題です。
こちらは現役時代にあまり貯金をしてこなかった方や、夫婦で暮らしていた際に片方にお金のことを任せていたため、一人暮らしになったことでお金の管理ができなくなったと言う場合が多いです。
例えば貯金はたくさんあるものの、今後のことを考えずに趣味や高級品をたくさん買ってしまう、競馬などのギャンブルにつぎ込んでしまう、経済的余裕がないため生活のレベルが極端に低くなるなどです。
こちらはお金がないことによる不安やストレスなどによって精神的にもデメリットが多いため家族でサポートできるなら金銭的なサポートもする必要があります。
精神的ストレス
こちらは若い頃からずっと独り身だった方よりも、以前まで夫婦で暮らしていたのに片方が他界したため、一人暮らしになってしまったと言う高齢者に多いです。
特に男性に多いですが、今まで職場に行けば誰かと話をし、家に帰れば奥さんが待っている。定年後も常に奥さんといるような方が陥りやすいですが、急に1人になったことで寂しさや不安から来る精神的なストレスが多くなります。
長年一緒にいた方をなくすことによるストレスは癒しがたいものがありますが、それでも家族と一緒に住んだり周りの人と交流があれば精神的なストレスも少しは緩和されます。
そのため一人暮らしになったことによる精神的ストレスを抱えている方は周りが一丸となってサポートすることにより解決する場合が多いです。
健康的な問題
これは男性と女性どちらにも多い問題の1つで、一人暮らしになった途端、食や運動などに気を使わなくなり、健康状態が著しく悪化していくというものです。
例えば普段から旦那さんのことを気遣って健康に良い食事を用意していた方も、独り身になった途端、健康に気を使わなくなってしまった。
定年後は毎日、奥さんと散歩をしていたという方も、独り身になった途端、家にこもるようになってしまったなどです。
夫婦で一緒に生活している場合は、お互いのことを気遣うため結果的に自分も健康状態でいられることが多いですが、独り身になるとその気遣いがなくなってしまうため一気に健康状態が悪くなってしまう方が非常に多いです。
また健康状態の悪化は孤独死に直接つながり、自分も周りも気づかないうちに手遅れの段階まで来てしまっていたと言うことも珍しくありません。
一人暮らしの方が健康面に気を使わないというのは、決して珍しい話ではありませんが、高齢者の方は特に気をつけなければいけません。
高齢者の一人暮らし問題を家族が解決する
高齢者が一人暮らしになってしまったときには、様々な問題が発生しますがそのほとんどが家族がサポートをすることで解決できます。今回はそんな家族ができるサポートを一つ一つ紹介していきます。
一緒に住む
1番手っ取り早いのが一人暮らしになって高齢者の方と一緒に住むと言うことです。一人暮らしの高齢者が抱える問題の多くが一緒に生活をすることで解決します。例えば孤独死の問題も、健康面の問題も一緒に暮らす家族がいれば何の問題にもなりません。
しかし一緒に住むとなると1人分の経済的負担が増えるほか、高齢者の方のプライバシーが守られるように部屋を1つ用意してあげたり、食器や洋服などを揃えたりする必要もあります。
また、介護が必要になってくれば必然的に家にいる方がつきっきりで介護をしなければいけません。
そのため家にいる方にとっては経済的にも、肉体的、精神的にも大きな負担がのしかかってくるため、高齢者の状態をしっかりと確認して行動に移す必要があります。
近くに住む
こちらは家族の負担をなるべくかけないで一人暮らしの高齢者を見守る高校の1つで、近くに住んでいれば好きなときに高齢者の健康状態などを確認することができますし、万が一のことがあればすぐに駆けつけることができます。また一緒に生活をしていない分、家族の負担も減りますし高齢者のプライバシーも守られるため、高齢者と家族旅行にとってベストな距離感でのお付き合いができます。
特に高齢者の方は、自分の息子や娘と一緒に暮らすのはいいが、その夫や妻と一緒に暮らすのはあまり良い気がしない、と言う方も多いため、高齢者の家の近くに住むと言うのは両者にとって非常に良い選択肢の1つになります。
定期的に連絡を取る
高齢者と定期的に電話や、メール等で連絡を取るのも一人暮らしの高齢者の問題を解決する方法の1つで、これは主に高齢者と離れて住んでいる方にオススメします。
定期的に連絡を取ることができれば、高齢者の安否や健康状態の確認も取れますし、コミニュケーションをとることで高齢者のストレス軽減にもつながってきます。そうすれば、一緒に住んでいる場合よりは劣りますが、健康状態の確認や精神的ストレスの軽減にもつながってきます。
しかし定期的に連絡を取るには高齢者が電子機器の使用をしっかりとできるようになる必要があり、電子機器の利用ができない高齢者にはお勧めできません。また、1使用しているスマホやパソコン等の不具合でメールの返信がない場合でも実際は元気に過ごしていると言う勘違いなども起きやすいため、一人暮らしの高齢者をサポートする方法の1つとして認識しておき、もっと効果的な見守りサービス等と兼用にして使っていくのがお勧めです。
見守りサービスを使う
見守りサービスは一人暮らしの高齢者だけでなく、家族と離れて暮らす高齢者や子供などに向けたサービスなっています。監視カメラなどで部屋の中にいる高齢者を見守ったり、玄関先や寝室などにセンサーをつけることによって安否確認を行うといったものがあります。
多くの見守りサービスは月額制で、何かあった時は家まで様子を見に来てくれたり、緊急連絡が家族の元へ入るなどの対応が充実しています。
またインターネットで見守り商品を購入することも可能で、スマホ等と連動することで高齢者の安否を確認するものも存在します。
多くの見守りサービスは高齢者自身が実際に操作する必要がないため、電子機器を使用することが難しい高齢者にも対応できます。
高齢者の一人暮らし問題を自分で解決する
また中には高齢者自身が行動を起こすことによって問題を解決する方法も存在します。
特に家族と離れて暮らしている方の場合は、家族などに頼りっぱなしではなく、自分で行動することも非常に大切になってきます。
近所付き合いをする
どんな高齢者でも簡単にできるのが、近所付き合いをするということです。あまり社交的でない方には苦手意識があるかもしれませんが、近所付き合いをすることによってコミニュケーションが取れ自身のストレス解消にもつながりますし、自分に万が一のことがあった場合すぐに近所の人が異変を察知してる可能性が高くなります。
たわいもない世間話から、散歩をしているときに会う方、買い物してる時に顔馴染みになる店員さんなど誰かしらとコミニケーションをとることが大切です。
趣味を作る
趣味を作ることもまた1つ一人暮らしの高齢者特有の問題を解決する方法の1つです。趣味があればそれに没頭することができ、精神的ストレスの緩和にもなりますし、同じ趣味を持つ人同士でのコミニュケーションに参加することも容易になります。
また多くの趣味は脳みそを使うためテレビを見ながらごろごろしているより体にとっても良いことです。
貯金をしておく
これは仕事をしている方や、これからに備えたいと言う人にオススメですがしっかりと貯金をしておくと言うことです。貯金があれば経済的な不安によるストレスがなくなるため、精神的にも良い状態を保つことができますし、趣味などにお金を使うことができればそれだけコミニケーションの幅も広がっていきます。
特に一人暮らしになったせいで食事を作れない、家事をできないという人でも、経済力があれば家政婦雇ったりすることもできるので、しっかりと老後に向けて貯金をすると言う事は非常に大切です。
まとめ
一人暮らしになる高齢者は年々増加していく一方ですが、その問題と言うのは高齢者自身の意識の改善や、家族によるサポートなどによってほとんどが解決します。高齢者の問題が深刻になる前に家族が対応してあげることも1つの手、高齢者自身が自らの問題と向き合っていくのも大切になってきます。
中には家族が経済的な負担をしなければいけないなどの親子間でもあまり話しやすい内容では無い話題もあるので、しっかりと話し合いの機会を設け、高齢者の問題にみんなで取り組んでいく姿勢が大切です。