最近では一人暮らしの高齢者が多くなってきており、生前一緒にいたパートナーが他界したことにより多くの問題を抱えながら暮らしている高齢者が多数います。
1人で暮らしている高齢者を心配する方もいますが、様々な事情で面倒を見てあげれない場合もあります。
今回はそんな1人で暮らしている高齢者が、陥ってしまう問題を徹底解説していきます。
一人暮らしの高齢者ならではの問題
高齢者であっても夫婦で一緒に生活している場合は、何の問題もなく生活できていたと言う人も多数います。しかしどちらかが他界してしまったり、離婚してしまったなどの理由により一人暮らしになった途端問題を抱える高齢者が多いです。
また一人暮らしになる高齢者の割合は年々増加しており、他人ことではなくなってくるため、事前にしっかりとした対策が必要になってきます。
孤独死
孤独死は1人で住んでいる高齢者が1番直面する問題の1つです。
これは一人暮らしのため人生の最期を誰にも見守ってもらえないと言った理由ですが、年々孤独死の割合は数を増しています。
孤独死は主に男性の方が割合が高いですが、女性の孤独死も一定数存在します。
今までずっと夫婦で生活していたのに、途端に1人になってしまうと、様々な不安や生活面での問題から日常生活が困難になることが多いです。
孤独死の割合は年々増加をたどる一方であり、社会問題にもなっています。
もしも高齢の親が一人暮らしになった場合は、他に紹介する様々な問題よりも、まずは高齢者の孤独死を一番に考える必要があります。
孤立する
特に地域との交流をあまり持っていなかった高齢者に多いですが、一人暮らしになって孤立してしまうと言う問題です。家族が近くに住んでいる場合は、定期的にコミニケーションを取ることができますが、家族とも近くに住んでいない、地域とのコミニケーションもない場合は一生1人で過ごすことになります。
こちらは、特に男性や趣味のない方に多く、定年前まで仕事に没頭していたせいで近所との交流があまりなかったり、趣味がないため家でぼーっとした時間を過ごしてしまう人に多いです。
孤立することで精神的な不安や、何か問題があったときの早期発見ができなくなるなどの問題があり、こちらも孤独死に直結するものです。
高齢者が一人暮らしになった場合は、高齢者が近所やその地域での交流があるかないかなどをしっかりと把握する必要があります。
経済力の低さ
高齢者自身に経済力があまりない場合にも、大きな社会問題となります。特に自分の息子や娘に経済的な負担を負わせるの恥だと思っている方も多く存在し、年金だけでは足りない場合でも誰にも相談しないことがあります。
そうすると健康に害を出したり、小さな犯罪に手を染めてしまう可能性も大いにあります。
スーパーやコンビニで万引きなどをしてしまう、偏った食事ばかりをとるため健康が悪化してしまう、経済的余裕のなさからくるストレスなど様々な問題につながってきます。
高齢者が一人暮らしになる前に経済的能力の把握や、援助等の話し合いをしっかりとする必要があります。
病気の進行
こちらは経済力の低さが原因で起こる場合もありますが、主に持病等を持ってる人に多く見られます。夫婦で生活している街は常に誰かと一緒にいるため、健康に何かあった場合や、持病が悪化した場合にもすぐに対応することができます。
しかし一人暮らしになった途端、ちょっとした体調の変化や持病の悪化等は誰にも気づいてもらえないと言って問題点があります。一人暮らしをしている高齢者本人がその問題を軽視してしまう場合もありますが、万が一倒れてしまった場合でも一人暮らしなら発見が遅れるといった問題です。こちらも直接的に孤独死とつながってしまい、今までは持病や健康を気遣った食事や生活をしていたが、一人暮らしになった途端その気遣いがなくなり一気に不健康になってしまったと言う場合も多いです。
一人暮らしの高齢者が抱える問題の原因
一人暮らしの高齢者が抱える問題と言うのは孤独が原因であったりする場合が多いですが、具体的にはどのような原因があるのかをご紹介していきます。高齢者が抱える問題は人それぞれであり、その形も人それぞれです。
その高齢者本人の特徴に合った原因がわかれば対処法もおのずと見えてきます。
子供と離れて暮らしている
一人暮らしになったのに1人で生活し続けている高齢者には、子供と離れて暮らしている場合がほとんどです。ひとりで暮らしていても何の問題もない高齢者も一定数存在しますが、ほとんどの方はサポートが必要となります。
しかし自分は田舎に住んでいるが子供は上京している、海外に住んでいるなどの理由で子供と一緒に住めない方には一人暮らしの問題がたくさん出てきます。
地域の方と馴染めずに孤独になってしまう問題、健康的な面での問題も子供と一緒に暮らせればすべて解決します。
そのため、親と一緒に住めない方は、一人暮らしでも安心して暮らせるような遠距離のサポートが必要となります。
電子機器を使えない
こちらは子供と一緒に暮らしていない高齢者の方に多いですが、パソコンやスマホといった電子機器の使用が得意でないため、いざとなった時や定期的な連絡ができなくなります。
また、定期的に連絡をとっている高齢者の方は、その連絡がなくなれば何かあったのだったらすぐに察知することもできますが電子機器が使えないからと言う理由で連絡を取れてない場合は、高齢者の健康確認なども遠距離ではできなくなります。
そのため高齢者でも簡単に操作することができる高齢者用スマホや、高齢者側から操作する必要のない見守りサービスなどを利用するなどして、電子機器が使用できない高齢者にも対処する必要があります。
生前のパートナーに依存していた
これは、男性に非常に多いですが、生前の妻に依存していた生活をしていたため、一人暮らしでは困難なことがたくさん起こってしまうと言う問題です。男性側が仕事をし女性側が家事をするといった典型的な日本の過程で起こりやすい現象ですが、一人暮らしとなった瞬間家事の仕方がわからなかったり食事の作り方がわからない、家で1人で過ごすことが多かった女性側と違い、急に独り身になったことによる寂しさやストレスなどがより多くのしかかってきます。
一人暮らしでも問題がない高齢者
一人暮らしになると問題が多く発生する高齢者が多い中、一人暮らしでは全く問題ない生活をしている方も存在します。家族のサポートがある場合や、1人でも自立した生活をしている方が多いです。
そのためどうしても一人暮らしをしないといけない場合は、一人暮らしでも問題なく生活送ってる人を参考にしてみるといいです。
自立している
多くの一人暮らしで問題なく生活している高齢者が、しっかりと自立している方が多いです。家事や料理なども難なくこなし、あまり老化を感じさせません。
料理などがしっかりできれば、健康的な心配もさほど必要ありませんし自分の問題は自分で解決することができるので離れていても安心して暮らせます。
また廊下などによって物忘れ等が出てくることも自覚しているため、普段からチェスや脳トレなどを行ったり、他の人と会話をしてコミニケーションを取ったりすることで1人でも問題なく暮らせる配慮をしています。
見守りサービスを使っている
1人では何かあったときに対処できないことをしっかりと自覚している高齢者の方は、見守りサービスなどを利用して遠くから家族に見守ってもらうことが多いです。見守りサービスの中にはカメラ型で24時間見守ってくれるものや、プライバシーを考慮したセンサー、外出時に持ち歩くことによって安全を確認するGPSや水道や電気などから安全確認をするタイプのものまで様々です。
見守りサービスはプライバシーの侵害だと感じる高齢者も多い中、そういったサービスを利用することによって家族の安心と自分の身の安全を確保するのも、一人暮らしの高齢者には必要な処置の1つだといえます。
地域で交流がある
地域間で、もしくはご近所の方や趣味仲間などが入る場合も一人暮らしの問題点はかなり少なくなります。もし体調が悪くなった場合でも、多くのコミニケーションがあればそれを察してくれる人が多く存在し、家族が海神守らなくても周りの人がしっかりと見守ってくれる状況になります。また人と会話することでストレスの軽減や、脳の老化などを防ぐといった効果も期待できるので歳をとっても1人で健康に暮らしている方が多いです。
また会話をする人がいると言う事は、定期的に外に出ることにもつながり体を動かすことにもなります。精神的な面だけでなく肉体的にも健康でいられるので、問題なく一人暮らしをしている高齢者には多く見られる特徴です。
まとめ
2世帯住宅なので親子一緒に暮らしている場合や、老人ホームなどに入居している場合を除いては、必ず直面してしまうのがパートナーとの死別と一人暮らしです。
特に今までパートナーに依存してきた方や、地域との交流があまりない方には様々な問題が発生し、最悪の場合は孤独になってしまいそのまま死んでいってしまうといったケースも多くあります。また一人暮らしの高齢者の割合が年々増えている現状で、孤独死の割合も年々増えていっています。
そのためまずは家族のサポートが非常に大切になりますが、高齢者一人ひとりの意識の高さ、周りとの交流を持つことにより全体でサポートしていくなどといった気遣いがとても大切になってきます。
誰にでも訪れる身近な問題だからこそ、問題が発生する前にしっかりと話し合いをすることをオススメします。