離れて暮らす親を介護?その時どうしたらいい?

遠距離介護の悩みは、在宅介護の悩みとは異なることが多いのではないでしょうか?日常的な身体介護は伴わないので、家族の悩みが周囲に理解をされなかったり、具体的な解決方法や支援が得られにくいという傾向があります。今回は別居介護(遠距離介護)いざ介護が始まって困ることなどをご紹介させていただきます。「うちの両親のこともそろそろ考えておかないと」という方も「今まさに困っている」という方も是非参考にしてみてください。

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離れて暮らす親を介護することに?介護は突然に

親が病院に運ばれたり、転倒して骨折して身動きがとれなくなったり、突然の電話から始まる介護というものもあれば、「お母さん最近同じようなことを言うけれど、ひょっとして認知症?」といったようにじわじわと始まる介護があります。これまで、たまにしか、連絡を取らなかった親に介護が必要な事態になると、子にとっては「介護責任」という重い負担が突然襲ってきたように感じます。

そうして、介護がいざはじまってしまい、困ってしまうのは「親がどうしたいのか。子がどうしたいのか」といったお互いの気持ちが確認できておらず、介護方針を決められない場合です。「そろそろうちの親の介護の事も考えないと」と気になってはいても、いざ帰省をするとついつい介護の話題を出しそびれていませんか?そういったことが確認できていないと、いざ介護が始まってから慌ててしまいます。「どうするのか」という意思表示決定をするのは、親本人と家族の役割になってきます。

ケアマネージャーさんは情報提供や介護プランの提案はしてくれます。しかし「これからどうするのか」といったことを勝手には決められないのです。そして、医療保険、介護保険で大きく違うのは、介護保険がすべて契約に基づいているということでしょう。

なので、意思決定をしないことには先へは進まないのです。例えるならば、親が意識不明で救急車で運ばれたとします。そして運ばれた病院先では家族に連絡が着かなくても医療処置は進められます。そして、介護保険は契約ありきなので、介護事業所と契約をし、介護の計画をたて双方の合意のもとに初めて介護サービスがスタートします。つまり「どうするか」決めないことには先に進めないのです。

離れて暮らす親を介護する時は家族の気持ちを確認しよう

離れて暮らす親を介護する時には家族の気持ちを確認しておくことがとても大切です。いざ、介護が始まってから困らないためにも、あらかじめ家族の気持ちを考えておきましょう。どのようなものがあるかといいますと「親の希望を知っておくこと」「親のお金を知っておくこと」「兄弟姉妹の希望を知っておくこと」「自分はどうしたらいいか考えておくこと」この4つになります。おおげさに考えずにシンプルに考えることが大切になってきます。細かく決める必要はありませんので、ざっくりでも良いのであらかじめ確認をしておきましょう。

大枠を知っておくことで、漠然とした不安も軽くなりますし、心構えもできるようになってきます。なぜざっくりとでも良いのかといいますと、親の気持ちも子の気持ちも介護度が重くなるにつれて変わっていくことが多々あるからです。
例えば「子供に迷惑をかけたくない」と言っていた親も、体が不自由になり気弱になると「地元に戻ってきてほしい、一緒に暮らしてほしい」などと言い出す場合もあります。

介護が始まる前にあまり細かく考えすぎると「こんなはずではなかったのに!」「あの時にはああ言ったじゃないか!といったストレスを抱えることにもなりますので、最初はざざっくりでも構わないのです。そして、「家で暮らせなくなったらどうしたい?地元の施設に入る?私の家の近くに引っ越す?」「介護に必要なお金を工面するには?」「ご飯が食べられなくなったら胃ろうという方法もあるけれど、お父さんはどう思う?」

このように、何気ない会話の中から聞いてみることがスムーズに話を進める秘訣となります。こういった場合に「親の要望が現実的であるのか?希望を叶えてあげられるのか」ということはひとまず横においておきましょう。まずは共感しあいづちをうって聞いてあげるのがまずはポイントです。

まず「親の気持ちを知っておく」ということそうして、「介護の話題」をテーブルに乗せやすくすることこれが最初のミッションとなります。ここで下手に議論を戦わせてしまって、親にへそを曲げられてしまうのは避けたいでしょう。こうしてたまにしか帰省できないからこそ、そのチャンスを逃さずに少しずつでもお互いの気持ちを確認しておきましょう。

離れて暮らす親を介護するために「親の介護の犠牲になった」とは考えないで!

もっとも大切なのは実を言うと「自分はどうしたいのか正直に考える」といったことにあります。介護はシビアな現実であり、綺麗ごとではありません。「親は大事」親孝行したいし、いい息子や娘でありたい。それはもちろんわかるんですが、そういった気持ちはしっかり抱きつつで構いません。

「自分の暮らしをしっかりと守ること、その為にはどこまで親の介護と労力にお金をかけられるのか」ということを、自分の気持ちに正直に考えてみることが大切です。「どこまで親の介護をできるのか?」といったことを考えるのはメンタル的にもしんどい作業かと思われます。どのように介護が大変であっても、自分の暮らしを手放さなくてよかったと考えること、「親の介護の犠牲になった」と子に悔やまれる事は親を悲しませることになりかねません。

離れて暮らす親を介護する必要があれば地域包括センターを利用しよう

親の希望を聞き、親のお金も大体わかった。自分の気持ちにも向き合った、それでも、いざ介護がはじまってしまうと分からないことだらけです。でも大丈夫です。分からないことがあって当たり前です。分からないことを聞くために介護の専門家がいます。みなさんの介護の最初の相談窓口になる専門家は、地域包括支援センターです。

親御さんの住む地域に必ずあり、どなたでも無料で利用することができます。担当区域が住所ごとに分かれていますので、親が暮らす地域の役所に問い合わせるか、ホームページなどで調べておくと良いでしょう。

離れて暮らす親を介護する為には要望は明確に伝える必要があり

例えて言うならば超大型の家電量販店で、電化製品を選ぶようなものなので、なん十種類ものずらりと並んだ機種を目の前にし、どれがどう違うのか分からなかったといった経験はなかったでしょうか?

なので要望をできるだけ具体的に伝え、条件に合うものをピックアップしてもらうのが効果的でしょう。このように要望がはっきりしているほど介護サービスは選びやすいのです。
介護保険サービスには沢山の種類があり、利用方法も複雑です。要望がはっきりしている方が思い描く介護にたどりつけるので、聞きたいことはしっかりと聞いて頼るとよいでしょう。

離れて暮らす親を介護する為に家族にしか出来ないこと、家族以外に頼むことは分けよう

一方介護保険があるからといって、親の介護をすべて任せきりにはできません。家族にしかできない役割があるからです。家族に期待される介護役割を「身元保証」「労働力」の2つに分けて考えます。身元保証という側面は家族にしかできません。介護保険は決められた範囲や時間でしか利用する事はできませんので、介護保険でまかなえないものは保険外サービスを使うか家族が賄うしかありません。

離れて暮らす親を介護するために遠距離介護の決断と準備とは?

子供はいつまでも親のことを大切に思うものです。ただし、遠距離介護を決断せざるを得ない場合に準備、理由について考えてみましょう。

遠距離介護を選択する理由

まずは、「親が住み慣れた土地の方が過ごしやすいということ」「介護をする側にも社会的な立場がある」といったことがあります。住み慣れた土地を離れるというのはとても勇気が必要です。これまでその土地で築いた人間関係や、かかりつけの病院、これらを捨てて、知っている人の少ない場所へ生活の拠点を動かすというのが不安なのは仕方がありませんし、高齢者の中には環境の変化というのにうまく対応することができず、住む場所が変わると認知症を発症したり、症状が悪化したりする人もあります。

両親が介護を必要とする年齢になる頃には、子供は管理職など社会的に高い地位を得ていたり、妻と子がいて休日は家族との時間を大切にしていたりなど、現在の場所で生活の拠点を築いていることがほどんどです。その為現在の生活拠点を離れ、地元に帰省して親の介護だけに専念するというのは難しいでしょう。

離れて暮らす親を介護する為には周囲の協力が必要

被介護者である両親と毎日関わることができないからこそ、周囲の人々の目と手を借りるのが遠距離介護を成功させるポイントです。協力をお願いしたい人と信頼関係を築きましょう。コミュニケーションを積極的に図っていくことが大切になってきます。介護はお金の問題が密接に絡んでくるため、介護サービスを受ける場合には、助成金、割引などを最大限に活用しましょう。少しでも負担額を減らせるように工夫をするということが大切です。

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?離れて暮らす親の介護について色々とご紹介させていただきました。子と親の事情はそれぞれだと思うので離れて暮らす親の介護について考える方はたくさんいらっしゃるかと思います。多くの高齢者の方は自宅で過ごすことを希望している人も多いかと思いますので、本人の意向を確かめながら、最善の形を検討していくのが良いでしょう。

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