「親が近くにいない」ご自身は仕事ででてきていて、親は遠方にすんでいるというパターンは多いのではないでしょうか?遠距離で暮らす方の問題としては「介護問題」です。
沢山の方が共通して「緊急時の対応」や「費用」などに悩んでいます。こちらではそのような遠距離での介護問題を解決するために事前にできる準備やコツにどのようなものがあるのかなどをこちらでご紹介させて頂きたいと思います。これから遠距離での介護が必要になるかもしれない。そのような方は是非参考になさってくださいね。
親の介護を遠距離でしている人はとても多い
子が巣立って遠方で就職をし、離れた場所から高齢となってしまった親の日常生活を支援するパターンというのは実は多いのです。ですが、高齢になればなるほど、親は自宅を離れ、生活をすることに強い抵抗感を持つのです。特にご自身が長年育った故郷を離れたくないというのが理由のひとつではあります。新しい土地で新しい人間関係を築くというのは大変なことです。
そのために、住み慣れた家で老後を過ごしたいと考える高齢の方は大変多くいます。それぞれ事情はありますが、どうしても遠距離介護を選択しなければならないという状況が出てきてしまうというのは仕方がないことです。不安になってしまうのは当然のことではありますが、親元を離れ、家庭や仕事をもっている人のためには、遠方に住む親を見守る手段は多数ございます。この超高齢者社会に対応する多彩なサービスもたくさんありますので、是非利用していってくださいね。
親の介護を遠距離でしてる人は10人に1人いる?
大体ではありますが、介護をしている人の6割が親と同居しているパターンが多いです。残りの4割のうち12.2%が遠距離介護をしているといいます。
これは事業者をたよっているパターンもあるのですが、それでも任せっきりにはできませんから、遠距離介護をしている人はもっと多くなるのではないかと思います。
しかし、遠距離介護をしなくてはならないのでしょうか?その背景に至っては複雑な理由が存在します。介護が必要になった親と一緒に暮らしたいと思っていはいても、子は仕事などで住み慣れた地域を離れることを嫌がることが多いものです。今までずっと暮らしてきた場所ですから簡単に離れるということは難しいといえます。
親の介護を遠距離でしている人におすすめするサービスとは?
遠距離介護を行う際に利用できるサービスとはどのようなものがあるのでしょうか?この中でおすすめなのが、「見守りサービス」と呼ばれるものになります。見守りサービスには地域によって様々な取り組みがなされています。訪問型、カメラ型、センサー型などの種類も数多くあるのです。自治体の職員による安否確認、緊急時の駆けつけ、郵便配達や配達業者による様子確認などの本人の状況に合わせて使い分けることが可能です。
そして、遠距離の介護とはいっても、介護者は定期的に親の自宅などへ通うことになります。その際にかかる交通費が家計を圧迫してしまうということもおおいにあります。そのような時に是非とも利用したいのが交通費割引となります。距離が離れている場合などは航空会社が提供している介護規制割引などを活用しましょう。航空会社によっては、「親が2親等以内の親族」などの条件をクリアしていれば運賃の割引を受けることが可能です。
そしてその他にも配食サービス、ゴミ出しサービスなどもありますし、簡単な会話やレクリエーションなどが行えるコミュニケーションロボットも大変人気です。一人暮らしの高齢者は孤独になりがちですので、ロボットとはいえ、コミュニケーションを取れる相手がいるというのは刺激となり、認知症の発症や進行を抑える効果が期待できます。
親の介護を遠距離でするメリットは?
まず、ひとつ目のメリットは、親と同居していない分、常にそばにいて介護に関わるよりも、ストレスが少なくてすむというのがあります。親と距離を置くということにより、介護の事に関して客観的に見つめるといったことができるので、介護のことで悩んで追いつめられるというリスクを避けることができるからです。
そして、介護者が別居をして家庭を持っている場合には親の生活、介護のことを自分と同居する家族に相談をすることもできるので、精神的な負担というものも軽くなるのです。
介護と生活を分けて、考えるということができるようになり、介護中心の生活ににならずに済むというのは、遠距離介護の大きなメリットとなります。
そして、遠距離介護になると、介護者が現在済んでいる地域を離れるといった必要がないので、介護に専念するために勤め先を退職する「介護離職」を回避できます。親の介護に直面する人の多くは中年以降の世代であり、年齢的にいったん仕事を辞めると、再就職は難しいことが多いのです。
ですが、仮に再就職できたとしても、以前ほどの収入は見込めないというのが通例であり、その結果、介護者本人の老後の蓄えや年金を減らすということにも繋がっています。介護をするために仕事を辞めてしまうというのは大きなリスクを伴ってしまうため、できるだけ転居は避けた方が良いでしょう。
親の介護を遠距離でするデメリットはなに?
さて、親の介護を遠距離でする場合のデメリットとしては、常に親の心身状態をチェックできる状態ではないため、急に容体が変化したとしても、対応することができません。親とこまめに連絡を取ることに加えて、緊急時に対応ができる体制づくりが必要となります。
まずはケアマネージャーと相談してみましょう。見守りや安否確認を兼ねられるようなサービス利用を検討することが大切です。そして、近隣住民とコミュニケーションをとり、いざというときには協力してもらえる関係を作っておくことがとても重要です。
そして、遠距離介護をする場合にはやはり、「お金がかかる」というのが大きな難点になってきます。離れて暮らす距離が遠い場合には、移動に飛行機や新幹線を使わなければならず、往復回数が増えると家計を大きく圧迫します。航空会社、鉄道会社が実施している様々な割引制度を活用してみてはいかがでしょうか?このようにできるだけ交通費を抑える工夫というのが必要となってきます。
そして、交通費だけでなく、普段からかける電話などの通信費用も高額になる傾向になります。また、交通費だけではなくて、普段からかける電話などの通信費用も高額になる傾向があります。そうして、見守りや安否確認などで普段から近所の方などにお世話になっているなら、そうした方々へのお土産を買っていく必要もあります。
親の介護を遠距離でする際にかかる費用は?
介護度が上がると、在宅で介護を続けることが難しくなってしまいます。親の状態が悪くならないよう注意を払うためには住宅改修が必要になってきます。お家の中をバリアフリーにすることで、怪我や事故を未然に防ぐことが、親の介護度上昇を予防するといったことにも繋がってきます。この住宅改修費の費用負担を減らすためにはまずは介護保険や補助金を利用するといったことが大切です。
そして、「介護サービス費」心身状態が悪化して、日常生活を送るうえで不自由が生じるようになると介護サービスが受けられるようになります。
介護保険サービスでは、自己負担額1~3割でホームヘルパーやデイサービスを利用できるほか、福祉用具のレンタルあるいは購入なども行えます。
また、各自治体でも配食サービスやゴミ回収などの高齢者向けサービスを行っていることが多いので活用すると生活上の負担を減らせます。
介護保険サービスを利用したい場合は、要介護認定を受ける必要があります。まずは市区町村の介護保険窓口や地域包括支援センターに相談の上、申請を行いましょう。
親の介護と遠距離でする際に必要なポイントとは?
遠距離介護のポイントとしてケアマネージャーと連絡を取ることが必要となってきます。
なるだけ、メールやLINEなどで頻繁に行いましょう。その際に要介護者の心身状態やサービス利用状況についてこまめに相談するようにしましょう。
あとは近所の方と親しくしておくこと、常に親とコミュニケーションを欠かさず行っておくことが必要になってきます。
親の介護を遠距離でする際に必要な準備とは?
まず、親の預貯金がどのくらいあるのか、どのような生命保険に加入をしているのかを把握し、そのうえで介護の方向性を決めていくことが大切です。そして、認知症や身体面容体の悪化により、一人暮らしが難しくなった場合は施設への入居を検討しなければなりません。
あとは、周囲の人との関係性をつくること、利用できる介護休暇などについて調べることが大切です。
親の遠距離介護の前に元気なときにできることは?
毎年年末年始やお盆に帰省した時に親に対し「老い」を感じる人は多いのではないのでしょうか?高齢になってくると現状では自立して生活ができていても、いつ病気や怪我で倒れて養介護状態になるか分かりません。なので、できるだけ帰省の頻度を増やし、親と会話する回数を増やしていくというのは大切です。親の心身状態をチェックしつつ、介護が必要となった際にはどうするのか、話し合っておくことが大切となってきます。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?大切な親でも遠距離で住んでいて心配という方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか?事前に必要な準備、いざ、介護が必要となった際にかかる費用などを事前に把握をすることで、遠距離介護に備えることができます。是非「遠距離介護」について今一度考えてみてくださいね。