小型gpsで認知症の安全を守ろう

認知症の高齢者と向き合うことは大変な忍耐を必要とします。家族の協力だけで夜間の徘徊を防止することは難しく、介護と両立するには小型gpsの機器やサービスに頼らなければいけないのが現状です。

2019年に警視庁から発表されたデータによると、認知症による行方不明者の数は、87,962人(平成30年)と過去10年間と比較し約1.8倍となっています。認知症の行方不明件数は年々増加傾向にあり、認知症の行方不明者が事故にあうケースは後をたちません。認知症の徘徊が原因で起きた事故の中には、高齢者の家族が損害賠償を支払わなければいけない事態に陥った事件もあります。

社会問題としても、認知症の症状がある高齢者と暮らす家族にとっても、認知症徘徊による行方不明は深刻な問題となっています。

幸いなことに最近は、認知症の行方不明を少しでも減らしていこうと、様々な徘徊対策グッズが提供されるようになりました。徘徊の症状は出ていないが、今後のためにどのようなグッズが最適か考えておきたいという方もいるでしょう。

そこで今回は、認知症徘徊対策グッズの小型gpsに注目して、具体的なメリットや機能について解説していきたいと思います。

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認知症の方に小型gpsを使用するメリット

認知症の徘徊防止対策に小型gpsを取り入れると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

gpsの最大のメリットは、365日24時間いつでも対応できる点です。認知症患者を介護する家族の中には、玄関の鍵を新しいものに変えたり、高齢者が疲れるまで一緒に歩いたり、注意喚起をして外は危険というイメージをもたせたりと個人の力で対策をする方もいますが、これらの方法は介護する側にとって大きな負担となることもあります。
24時間体制で面倒を見続けることも難しく、どんなに日中運動をしたり、デイケアサービスに通わせたりと健康的なサイクルをつくっても、突発的な夜間の徘徊は完全に防止できるわけではありません。

gpsの位置情報は広範囲に対応しており、いつでも居場所を確認することができるので、徘徊をしてしまってもスムーズに見つけ出すことができます。米国アルツハイマー病・認知症ジャーナルでは、徘徊後24時間以内に発見しないと、認知症患者の約46%が死亡するという研究データが発表されています。徘徊が起こってしまっても、gpsがあれば早期に発見できるので安心です。

しかし、gpsは外出時必ず持ち歩いていないと効果がありません。
認知症患者の中には、パジャマ姿で外へ出ていってしまったり、靴を履かずに徘徊してしまったりすることがあります。携帯電話のgps機能やカバンなどにしまったgps機器は、いざという時に持ち歩かず効果が発揮できないことは多々あります。

認知症の徘徊防止対策には、必ず小型のgpsで、必ず身につけているよう工夫する必要があります。

認知症用小型gpsの選び方

具体的な機器を紹介する前に、まず、認知症の徘徊防止に活用できる小型gpsの選び方からお話していきましょう。

前章でも触れました、まずは認知症患者が常に身につけることができる小型gpsを選ぶことがとても大切になります。

最近は、高齢者向けの携帯電話が多機能化し、様々な見守りサービスや駆けつけ機能と共にgpsで居場所確認ができるようになりました。認知症の症状が軽い間は高齢者向けにサービスが付属した携帯電話を持たせておけば安心と考えている方も多いでしょう。

しかし、認知症の徘徊や記憶障害は突発的に起こり、携帯電話を持たずに外出してしまった時に限って道がわからなくなってしまうこともあります。

少しでも心配要素がある場合は、小型gpsをいつも習慣として着用するものに取り付けたり、リストバンド型で常に身につけておけるものにしたり、認知症患者が自然と取り入れることができる対策をするようにしましょう。

また、徘徊対策として小型gpsを購入する際は、できるだけ充電や電池が長持ちするものを選ぶようにしましょう。せっかくgps機器を持ち歩いていたとしても、途中で電源が切れ居場所を追跡することができなくなってしまったら大変です。

小型gpsの中には、充電が少なくなっているとライトが点滅するなどお知らせ機能がついているものもあります。バッテリー切れのサインがわかりやすいものを選ぶのも良いでしょう。

認知症用小型gpsに種類や機能

小型gpsは、認知症の徘徊防止対策以外に忘れ物防止につくられたものも役立ちます。

例えば、biblle LiTE(3,378円)
この小型gpsはモノ紛失防止につくられたのですが、認知症の徘徊防止対策グッズとしても活用することができます。

bible LiTEはタグの場所を記憶しておくことができ、アプリの地図上で位置を確認することができます。防水になっているので、雨の日も気にせず活用することができます。さらに、タグから一定距離離れてしまった場合にはアプリを通して通知が届くので、早い段階で異変に気がつくこともできます。

また、小型gpsはアプリで呼び出すことができ、呼び出し機能を使用するとブザーがなる仕組みになっています。地図上ではわかりづらい所にいる場合でも、ブザーを鳴らして的確に探し出すことができます。タグとスマホは近づく自動的にペアリングされるので、わざわざアプリを立ち上げる必要もありません。
月額料金なしの買い切りタイプなので費用がかさむことなく安心です。

小型gps端末の中にはレンタルに対応しているものもあります。
例えば、gpsいまどこちゃん
この端末は位置情報検索が可能な他、認知症患者が徘徊をした際、第三者が位置情報を取得し、早期発見支援や安否確認を行うサービスが付属しています。

家族だけでは手に負えない状態の場合は、こうしたサポートサービスが付属している小型gpsを活用するのもおすすめです。
レンタル料金は、システム使用料と合わせて月額1,980円で提供されています。初期費用に金額をかけることが難しい場合は、レンタルで小型gps端末にかかる費用を抑えていくようにしましょう。

その他、警備会社の駆けつけサービスと連携している小型gps端末(ALSOKみまもりタグ、SECOMココセコム)やリストバンド型小型gps(みまもーら 初期費用7,800円 月額利用料1,500円)、小型gps内蔵シューズ(ナビメルgps 端末代4,720円 初期登録料3,800円 靴7,800円 月額利用料1,180円)など、認知症の徘徊防止対策として様々な小型gps端末が提供されています。

高齢者だけでなく子供にも活用できる小型gps端末もあります。家族で使用を検討している場合には、高齢者、子供どちらにも対応できるgps端末を複数購入しておくと、共通のアプリを使用して位置情報を把握できるので便利です。

認知症の症状や家庭環境に合わせて、gps端末を選ぶようにしましょう。

認知症の徘徊防止対策以外に小型gpsを活用する方法

小型gpsは認知症の徘徊防止以外にも活用することができます。
例えば、前章で紹介したbiblle LiTEは、モノ紛失防止につくられました。認知症の初期症状は、財布や鍵など大切なものをどこに置いたかわからなくなってしまうなど、些細な物忘れから始まります。

比較的低価格な紛失防止用小型gpsを複数購入して、無くしたら困るものへ取り付けておくと便利です。

また、小型gpsが内蔵された靴は、外出の頻度を把握することにも役立ちます。認知症の症状がまだない高齢者の方でも、そういった日常アイテムに小型gpsを取り付け、生活状況を把握すると小さな変化に気がつきやすくなります。

認知症は、早期に発見すると進行が早く進まないと言われています。徘徊など深刻な状態に陥ってしまわないよう、小型gpsを活用して早めに変化を察知していけるといいでしょう。

その他、小型gpsは、健康的な高齢者が行楽地へ出かける際にも役立ちます。高齢者の中には、携帯電話が苦手な方も多く、安全のために携帯電話を購入しても家に置いたままになってしまうことが多々あります。そういった電子機器を持ち歩く習慣がない方でも、小型gpsはキーホルダー感覚でバッグなどにも取り付けることができるのでとても手軽に使用することができます。

旅行や登山などの趣味を持っている高齢者の方に持っていてもらうと家族も安全を確認することができ安心です。健康的な高齢者の方にはお守りのような感覚で小型gpsを持ってもらうといいでしょう。

相手に無理をさせずに使ってもらうことができるという小型gpsのメリットを上手に活用し、様々な場面で役立てていけると生活も快適になります。利用者本人と相談しながら使い方を決めていきましょう。

おわりに

小型gpsの活用方法、イメージできたでしょうか。
認知症の徘徊対策にはもちろん、小型gpsは取り入れやすく、様々な使い方があります。機能や価格、付属サービスなど考慮し、用途に合わせて小型gpsを購入しましょう。

ポイントは以下の4つです。
認知症の徘徊対策には24時間365日対応する小型gpsが便利
徘徊対策用小型gpsは認知症患者が常に身につけることができるよう工夫
認知症の徘徊対策用小型gpsには見守りサービスが付属しているものもある
認知症の徘徊対策以外に高齢者の生活サポートにも小型gpsを活用する

認知症の高齢者と向き合っていくことはとても大変なことです。家族に負担がかかりすぎてしまわないよう、小型gpsを上手に活用していきましょう。困った時は、サポートサービスが付属しているものを選ぶなど、第三者の力もかりて不安を減らしていきましょう。

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