生存確認アプリを日常的に取り入れよう

生存確認アプリとは、主に災害時などの緊急事態に家族や従業員の安全を確認することができるシステムのことをいいます。

外国と比べて自然災害が多い日本では、毎年台風や地震で多くの死者や行方不明者が出ています。地球温暖化による異常気象や地震活動の活発化に危機を感じている方もいるでしょう。東日本大震災以来、防災に対する意識が高まり、備蓄品を備えたり、家具の転倒防止対策をしたり、緊急避難場所を把握したりと対策をとっている方も増えています。

どんなにしっかり防災対策をしても意外と見落としてしまうのが、安否確認の方法を決めておくことです。国の行政では、災害用伝言ダイヤルといって、電話を使い伝言を残すことで安否確認をする方法が推奨されていますが、実は電話での安否確認には難点があります。

それでは、どのように安否確認をしたら良いのでしょうか。

電話を使った安否確認のデメリットと災害時や緊急時の安否確認として活用できる生存確認アプリを紹介したいと思います。

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なぜ生存確認は電話ではなくアプリをオススメするのか

まずは、なぜ電話での生存確認が有効的ではないかお話していきたいと思います。

災害に直面すると安否確認のため誰もが電話を利用しようとします。実際、阪神淡路大震災や東日本大震災直後、県外から県内への電話は平常時の約50倍に膨れ上がってしまいました。大規模な震災だけでなく、天候の影響で交通機関が麻痺した時も、電話回線が混雑し全く繋がらない状態に陥ってしまいます。

災害時や緊急時に電話が繋がらなくなってしまうのは回線方式に原因があるとされています。

電話には回線交換網を使用します。回線交通網は1対1で接続される通信のため、回線を占有し安定した通信を確保することができます。しかし、回線数には限りがあります。同時に接続する回線数が増加すると上限数に到達し、電話を使用することができなくなってしまいます。

さらに、災害時には110や119などの重要な通信網を確保するため、一般の通話は制限され通常よりもさらに繋がりにくい状態となっています。

大地震などにより基地局の倒壊や停電のため通信できないという場合も考えられますが、この原因は全体の5%程度と主要問題にはなっていません。

中には、LINEなどの通話アプリを使って通話をしている方もいます。通話アプリはメールなどにも活用されているパケット交換方式で通信をします。パケット交換方式はデジタル回線網とよばれ、大量のデータをパケット(小包)と呼ばれる小さな単位に分割し、それぞれ個別に送受信する通信方法です。

回線交通網を使用する電話より、パケット交換網を使用する通話アプリの方が繋がる可能性は高いですが、受信側の設定によっては回線交換式の接続になることもあるので、確実に電話が繋がる状態と言い切ることはできません。

そもそも通話という選択自体、災害時や緊急事態には不向きな生存確認方法と判断することができるでしょう。

生存確認アプリが使用できない人にはどうしたら良いか

生存確認アプリの具体的な解説をする前に、生存確認アプリが使用できない場合はどうしたら良いかお話したいと思います。
インターネットが使えない方や高齢者などアプリの使用方法がいまいちわからないといった方もいると思います。災害時、電話での安否確認は不向きなのでアプリを使うよう言われても不安が残るのも確かです。

電話がダメならメールでと考える方は多いと思います。

しかし、メールはインターネット上にあるメールサーバーを経由し、相手のサーバーへ届く仕組みになっているため、メールの送受信にはWi-Fi接続かデータ通信が必要になります。

災害時は電話と同じようにメールが被災地に集中します。メールサーバーの処理能力を超える量のメールが殺到すると送受信に遅延が発生し、ひどい場合はメールサーバーがパンクしてしまうこともあります。サーバーがパンクすると復旧までに膨大な時間がかかり、迅速な生存確認が難しくなってしまいます。

メールはインターネットが使えない人は使用することができませんし、届かない可能性もあります。電話以上に正確性がない生存確認方法と判断することができるでしょう。

それでは、ネット環境が整っていない場合やアプリの使い方がわからない場合は、どうしたら良いのでしょうか。
そこでオススメなのがSMSを使った生存確認方法です。

SMSとは、Short Message Service(ショート・メッセージ・サービス)を略した言葉です。携帯電話の電話番号を宛先とし、短いメッセージを送受信することができます。

SMSはメールが使えない機種でも使用することができ、全世界にある携帯端末の大半がSMSに対応しています。

SMSは電話と同じ回線を使用するため、インターネットが使えない環境でも利用することができます。電話と同じ回線を使用しますが、SMSはテキストメッセージのみなのでデータ量が軽く、災害時でも伝達しやすいとされています。電話よりも連絡が取りやすく、110や119などの重要な通信網を妨げる心配もありません。

Wi-Fi接続やデータ通信ができない方には、ショートメッセージを活用して生存確認を行うようにしましょう。

アプリでの生存確認とは

それでは、アプリを活用した生存確認とはどのような方法なのでしょうか。詳しく解説していきたいと思います。

災害用のアプリは、多くが無料で提供されており、簡易的に安否確認ができるものから緊急時の生存確認と合わせて日常的に災害情報や防災方法なども知らせてくれるものまで、様々なタイプがあります。

従来ではインターネット上のページを開き安否確認を行うものが中心となっています。ブラウザからサービスにアクセスするパターンの安否確認サービスは、アクセスに時間がかかるかつ、相手がメッセージを受け取り、返信をするまでなんどもアクセスし確認をしなければいけない状態でした。

現在の生存確認アプリは、既読機能やワンプッシュで通知を送る機能などがあり、従来のサービスより効率的に連絡を取ることができるようになっています。接続にも手間がかからず、リアルタイムで更新通知が届くので、災害時も効率的に連絡をとることができます。

総務省の統計データによると、2017年のスマホ保有率は75.1%と上昇しておりパソコンの世帯保有率を上回りました。今後もスマホの普及が進み保有率は増加することが予測できます。今や、PCよりも手軽となったスマホに順応して作られているアプリは、多くの人がブラウザでウェブサイトを操作するより使いやすいと感じているようです。

最近では災害時以外に高齢者の日常的な安否確認にもアプリが使われるようになりました。高齢者向けに扱いやすいアプリも増えており、簡単なタッチ操作のみで通知を送ることができます。

あらかじめ、家族間でダウンロードする生存確認アプリを決め操作確認をしておけば、災害時など混乱が生じている場合でもスムーズに連絡を取ることができます。
それでは生存確認アプリの一覧を元に具体的な機能を把握していきましょう。

オススメ生存確認アプリ一覧

・getherd

このアプリは国内初のブロックチェーン技術を応用した生存確認アプリです。プライベートのメールアドレスを登録する必要がなく、アプリをインストールするだけでサービスを使用することができます。ブロックチェーンは、中央サーバーを使用しないため、回線が混雑しメッセーゾが送信できないということがありません。機関に関係なく利用料金は無料なので一度試してみてください。

・goo防災アプリ

このアプリは「防災アプリケーション賞」を2年連続受賞しています。J-anpiという安否確認システムを搭載しているため、災害時は電話やメールの回線に頼らず生存確認をおこなうことができます。災害時の連絡手段としてだけでなく、地震・津波・台風・噴火などあらゆる災害の予兆をいち早く通知する機能も備わっています。アプリ1つで緊急連絡手段の確保し防災対策が可能です。

ココ・ナウfor iOS

このアプリはワンタップで位置情報を通知することができます。スマホ操作に慣れていない高齢者や子供にも最適です。コミュニケーションツールのようにグループを作成しておくと、そのメンバーで位置情報を共有することができます。メッセージも入力することができるので、居場所を知らせるだけでなく言葉で無事を知らせることも可能です。

その他にも各携帯会社が出している生存確認アプリや東京都の防災アプリなどもあります。扱いやすいものをあらかじめダウンロードしておき、災害時などの緊急連絡手段に役立てましょう。

おわりに

最近は個人利用以外に企業に向けて開発された安否確認システムなどもあります。スマホやインターネットが普及したことにより、生存確認方法も多様化してきました。オンラインでのコミュニケーションツールが発達していくように、災害時の対策も常に更新していかなければなりません。もしもの時に助けになる1つとして生存確認ができる防災アプリを日頃から活用しておきましょう。

ポイントは以下の4つです。
電話の回線方式には限度があり、災害時は生存確認アプリより繋がりにくい
災害時、生存確認アプリを使用できない場合はSMSを使って連絡を取る
生存確認アプリは従来のサービスより効率的に連絡を取ることができる
生存確認アプリは独自の回線を使う為連絡が取りやすく防災対策もできる

生存確認アプリは簡易的なものから多機能なものまで、様々なタイプがあります。取り入れやすいアプリを家族や友人と一緒に活用し、緊急時でも連絡を取れるようにしておきましょう。

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