学校への通学、塾などの習い事へ行き帰り、子供が一人で過ごす機会は意外と多く、子供一人の状態には様々な危険が伴います。家庭環境は様々で、見守りサービスを活用しなければ、子供の様子を見守る時間が十分に取れないという両親も多くいます。
幸いなことに、最近は子供に向けて様々な見守りサービスが提供されるようになりました。大手キャリアや警備会社、中小企業まで、多くの会社がGPS通知機能や通報システムを活用し、子供の環境を安心できるものへとサポートしています。
それでは具体的に、子供の見守りサービスにはどのようなものがあるのでしょうか。項目ごとに解説していきたいと思います。
地域のみんなで子供を見守る新しいサービス
最近はGPS端末で居場所確認する見守りサービスが主流となってきましたが、頻繁な充電が必要であったり、通信環境によって位置情報に誤差が生じてしまったりなど、問題点があることも確かです。
GPS端末ではない方法で子供の見守りを検討している方は、ottaの見守りサービスがオススメです。ottaは「地域のみんなで見守る」をコンセプトにつくられ、今までにない新しいタイプの見守りサービスとして注目されています。
ottaの見守りサービスは、位置情報履歴を通知する仕組みになっています。子供が専用の見守り端末を持ち歩くと、学校や公園、通学路など見守りが必要な場所に整備された検知ポイントが反応し、位置を記録することができます。保護者はその位置情報履歴を元に居場所を確認することができます。
その他、商店、飲食店などの店舗、タクシー、見守りアプリをインストールしたスマホを持つ人も検知ポイントとなり、地域の協力を得ながら見守り網が発展して行く仕組みとなっています。
見守りアプリを利用している方には、端末を持った方とすれ違ったことも通知されず、送られる情報は暗号化されているため、協力者も個人を特定されることもありません。悪用の可能性が限りなく少ない上、保護者は子供の位置情報を確認することができるという点も現在注目を集めているようです。
保護者が利用するアプリは無料で使用することができ、メールやアプリのお知らせ機能で位置情報を通知してもらうことができます。通知が必要とする施設は個人で選択できるため、ニーズに沿った位置情報履歴を把握することができます。
子供が持ち歩く専用端末は、電池寿命最長1年と頻繁に充電や電池交換をする必要がありません。
発売されている端末は、
緊急時にならすことができるホイッスル型のotta.w
交通安全に役立つ反射材付きのotta.s
小型防犯ブザー型のotta.b (電池寿命2年)
の3種類となっており、どれも防水機能付きです。
現在ottaが提供されているエリアは
東京都(渋谷区/千代田区/世田谷区/府中市)
埼玉県春日部市
千葉県市川市
大阪府箕面市
広島県広島市
端末によっては、大阪府四條畷市、大阪府交野市、福岡県福岡市、福岡県糟屋郡久山町のエリアも使用することができます。
エリアに該当する地域に住んでいて、GPS端末ではない方法で子供の見守りサービスを探しているという方は、ぜひ検討してみてください。
通学時の子供を見守るサービス
前章で紹介した見守りサービスは、エリアに限りが出てしまいます。学校の規則が厳しく携帯電話の持ち込みを禁止しているところもあるため、GPS端末で居場所確認することが難しいという家庭もあるでしょう。公共交通機関を利用し学校に通っている子供も多いので、携帯電話がダメでもせめて長い距離一人でいる通学路の見守りはしておきたいと感じている保護者もいると思います。
そこでオススメなのが、公共交通機関で活用することができる見守りサービス「まもレール」です。
この見守りサービスは、子供がSuicaやPASMOで駅の自動改札機を通過すると、保護者へ通過時刻、利用駅、チャージ残高が通知されます。通知方法はメールやアプリを利用し、アプリでは20件まで履歴の確認をすることができます。
現在、JR東日本の他、都営交通、東京メトロにも対象エリアが広がり首都圏主要路線全495駅がサービス対象エリアとなっています。対象駅は、まもレールのホームページでも確認することができるので、使用を検討している方は一度検索をしてエリアを確認してみるのも良いでしょう。
この見守りサービスは、子供の「信頼してほしい」という気持ちと、親の「信頼したい、けれど不安」という気持ちに応えるためにつくられたそうです。ついつい過剰になってしまう見守りも、子供の精神的、生活的自立を妨げることなく成長に合わせた適度なサポートができる点でも注目されています。サービスを活用できる年齢層も小学生低学年から高校生までと幅広いのも魅力です。
学校の規則が厳しい子供に無理をさせることなく通学路の見守りができるだけでなく、利用する子供にも監視されているなど嫌な印象を与えることなく自然に見守りサービスを活用することができます。
幅広い年齢層に活用でき、子供に負担を与えることなく使用できる見守りサービスを探している方は、一度検討してみてください。
子供見守りサービスどこニャン
これまでGPS機能を活用しない、移動履歴で見守りをするサービスを中心に紹介してきましたが、やはり活発な子供の安全を把握するには移動履歴だけでは心配という保護者もいるでしょう。
そこでおすすめなのが、移動履歴と合わせて現在地もリアルタイムで確認することができる見守りサービス「どこニャン」です。
この見守りサービスは、アプリを開いた瞬間に最新の現在位置が読み込まれているため、迅速に居場所を確認することができます。移動履歴は、過去1週間分までさかのぼって確認することができます。忙しくてリアルタイムで居場所確認ができなかった場合でも後から情報を把握できるので安心です。
位置情報は、GPSと周辺のWi-Fiアクセスポイントの電波や携帯基地局の電波も受信するので、誤差が生じることが少なく正確な情報を把握することができます。屋内や地下の位置特定も可能なので、途中で電波が途切れ行動範囲がわからなくなってしまうなどの心配がありません。
アプリには、出発や到着などを自動で通知する機能がついているので、地図画面を見続ける必要もありません。また、居場所通知だけでなく、警察と連携した不審者情報や停電情報、地震情報、防災情報なども配信しており、総合的に子供の安全をサポートすることができます。
一つのアプリで複数の子供を見守ることができるだけでなく、1つの端末を両親がそれぞれのスマホで確認することもできます。家族全員で見守りをすることができるので、時間や見守る人に偏りがでてしまうことなく安心です。
端末のサイズは5cm×5cmとコンパクトで、防水防塵となっているのでキーホルダーのようにして取り付けることもできます。ボタンもなく音も鳴らないので子供が端末で遊んでしまうこともなく、学校に持っていくことができます。
見守りサービスに柔軟性を求める方は、一度検討して見てください。
子供の見守り専用GPSとそのサービス
その他GPSを活用する見守り機器には、子供の安全に特化した見守りサービスなどもあります。
例えば不審者情報システム「マチコミ」が開発した見守りサービス「みもり」
この見守りサービスは、子供の居場所を確認することができる他、不審者情報と連携して音声で子供に注意喚起をします。
保護者が設定した危険エリアや地域の方々が投稿した危険エリアに子供が立ち入った際は、「危ない場所です。立ち入らないでください」という音声警告をします。その他、指定した範囲から外れた場合は、戻るよう音声で注意喚起したり、不審者が目撃された場所などに入るとブザーで警告したりするなど、細かい安全対策を自動で行います。
サイレントモードもエリアごとに指定することができるので、音がなると困るところで警告が出てしまう心配もありません。
保護者は、アプリを通じて、31種類の音声の中から自由に選択し子供にメッセージを送ることもできます。子供はSOSボタンを押すことで保護者に通知を送ることができるので、緊急時にすぐ助けを求めることができます。
あらかじめ子供とルールを決めておくと、SOSのほか帰宅を知らせるメッセージの代わりに活用できるなど簡易的なコミュニケーションツールにもなります。
見守りサービスは通常子供と離れている時に使用されますが、「みもり」には迷子防止機能も付属しています。10m前後離れた時に保護者へ通知を送信するため、家族旅行や外出時など子供と一緒にいる時にも活用することができます。
子供に居場所を確認するだけでなく、安全面の対策も重視したいという方は一度検討して見てください。
おわりに
子供の見守りサービスには様々なものがあります。
保護者目線で決定してしまうだけでなく、子供の向き不向き、子供の使用環境など柔軟に考慮し、使用する見守りサービスを選択するようにしましょう。
ポイントは以下の4つです。
「otta」は地域の協力で子供の位置情報を知ることができる見守りサービス
「まもレール」は子供の成長を妨げずにサポートする交通系見守りサービス
「どこニャン」はGPSと移動履歴の両方を活用した子供用見守りサービス
「みもり」は居場所確認以外に子供の安全・防犯に特化した見守りサービス
今回紹介したもの以外にも、多くの見守りサービスがあります。各提供先によって特徴も様々なので、今回の見守りサービス紹介を参考にどのようなものがいいか大まかなイメージをつくってから、見守りサービスを検討するとスムーズです。