高齢者を自宅で介護している方が増えてきた現在、介護生活によって高齢者は安全な生活を遅れているが幸せな生活を遅れているとは限りません。今回はそんな高齢者の身体的な健康面だけではなくリラックスやストレス軽減といった精神的な部分まで改善できるレクリエーションを紹介します。
介護に使えるレクリエーションとは?
介護に使えるレクリエーションというのは、基本的にあまりハードな運動でないことや、脳トレなどをとても難しくないことが考えられますが、基本的に多くのレクリエーションが介護に応用することができます。今回はそんなレクリエーションの中でも介護にお勧めなレクリエーションを3つ紹介します。
脳を刺激するレクリエーション
脳を刺激するレクリエーションと教え、脳トレやパソコンのキーボード打ち、絵を描くといったものがあります。またこれらの他には将棋といったボードゲームなども非常に脳を使うため、素晴らしいレクリエーションとなります。これらのレクリエーションは、1人でできるものも多く家族が外出して高齢者が1人で家にいるときの暇つぶしなどにも使えますし、脳の活性化というのは、様々な老化の防止につながるため非常にお勧めです。
体を刺激するレクリエーション
体を刺激するレクリエーションというのは、主に運動の事ですがジョギングや家の中でできる運動のような非常に軽めのものが理想的です。健康な体を維持するだけならそこまでハードな運動は必要としない。逆に高齢者がハードな運動をしすぎてしまえば体に悪影響が出てくるので、無理のない範囲で行うことをお勧めします。
最近では高齢者のレクリエーションダンス動画や、家で簡単にできるエクササイズなども多いため、そういったものを活用してみると良いです。
精神を安らげるレクリエーション
精神を安らげるレクリエーションというのは、科学的にも証明されている音楽や生き物との触れ合い、自然の中で時間を過ごすといったものがあり、音楽を聴きながら公園のベンチで一休みしているだけでも、非常に精神を安定させる効果があります。このように精神を安らげるレクリエーションというのは、他のレクリエーションと組み合わせることができ、体動かせレクリエーションとして散歩を取り入れている方は、散歩のルートを工夫するだけで精神を安らげるレクリエーションへと早変わりします。
精神を安定させる事は、健康状態を維持するのに非常に大切なため一つ一つのレクリエーションに精神を安らげる要素があるのかをチェックしたり、高齢者の趣味などを目一杯楽しめる状況を作ってあげるなどがお勧めです。
介護にレクリエーションを取り入れるメリット
高齢者にレクリエーションをしてもらう際のメリットというのは、非常にたくさんあり全てを紹介しきるのは不可能ですが、レクリエーションを取り入れることによって劇的に変わる生活の変化というものがあります。そんな介護にレクリエーションを取り入れるメリットを紹介します。
精神的安定
これは高齢者にとっては非常に重要な問題であり、介護をしてもらっている身というのは精神的な負担を抱えやすいです。
娘や息子に自分の介護をさせて、迷惑をかけていると自覚している高齢者は意外と多いので、そういったストレスを軽減させるためにもレクリエーションを使ってリラックスさせたり、楽しませたりする事は大きなメリットとなります。またリラックス効果を狙ったレクリエーションというものは数多く存在し、音楽を楽しんでもらったり、映画を楽しんでもらう、マッサージや動物との触れ合いなどもリラックス効果が高いレクリエーションです。
そういったレクリエーションを取り入れることによって、高齢者のストレス軽減につながり、ストレスが原因の様々な問題をなくすことができます。
また精神的に安定した状態が続くという事は、健康的である証拠でもあるので、非常に大きなメリットです
健康的にいれる
健康的というのは精神的、身体的、脳みその3つの分野にいえることですが、どのレクリエーションをしてもリラックス効果が期待できるため精神的な安定につながりますし、体を動かすレクリエーションをしていれば身体的健康につながります。また身体や精神が健康でいれば食事などもバランスの良いものを体を求めますし、脳トレや指先を使うレクリエーションは脳みその活性化につながります。そのため非常に健康的な生活を送ることができます。
コミュニケーションになる
多くのレクリエーションというのは1人でやるものでは無いため、高齢者同士のコミニュケーション、または家族と高齢者のコミニュケーションに直結します。運動を1つとっても誰かと一緒に運動することによってモチベーションにつながったりますし、頭を使うレクリエーションをした場合は、一緒に考えることによってたとえクイズなどに正解できなくても楽しいといった感覚があります。このようにレクリエーションというのは高齢者とのコミニュケーションに直結するため、大きなメリットといえます
介護にレクリエーションを取り入れるデメリット
介護にレクリエーションを取り入れるメリットというのら、数え切れないほどありますがどんなものにもデメリットというものが存在します。もちろんそんなに数多くデメリットが存在するわけではありませんが、介護にレクリエーションを取り入れた際に生じてしまう代表的なデメリットを2つ紹介します。
高齢者の好みがある
高齢者といっても人間なので、レクリエーションの好みがあります。体を使うレクリエーション1つとっても、少し激しめのスポーツが楽しいと感じる人や、10分程度の散歩でもめんどくさいと感じてしまう人もいます。また朝の散歩は嫌だけど夕方の散歩は好き、1人で何かをするのは嫌だけど誰かと一緒なら楽しめるといったように、その高齢者それぞれの好みに合わせることが大変です。
一緒にレクリエーションを楽しんでもらおうと様々なコミュニティーに参加してもらっても、結局馴染めずに帰ってきてしまったり、こちらが用意したレクリエーションを高齢者をやっているものの、実際は楽しんでいなかったりという問題も発生してしまうので、高齢者の好みをしっかりと把握する必要があります。
単調だと飽きやすい
これは特に頭を使ったレクリエーションにありがちですが、毎回毎回単調な作業をしていればいくら高齢者といえど、秋が来てしまいます。単調な作業といっても毎日同じルートを散歩することに飽きる人は少なくても、毎日塗り絵ばかりしていたら塗り絵そのものに飽きるというのはごく普通なことです。
そのためレクリエーションを1つ考えるにしても、ずっと同じものを続けるのではなく高齢者にどんなものがしたいか相談したり、人気の高いレクリエーションなどをネットで調べるなどして、レクリエーションにバリエーションを持たせることも必要になってきます。何かレクリエーションを試して高齢者が気に入ったからといって、それをずっと続けていられるわけではないことを理解する必要があります
介護にレクリエーションを取り入れた方の声
介護をする際にレクリエーションを取り入れるメリットというのは非常にたくさんあり、様々な面で高齢者を健康な状態にしてくれますが、実際に介護にレクレーションを取り入れた方の声を集めました。ぜひ実際にレクリエーションを取り入れるのに参考にしてみてください。
高齢者が生き生きしてる
今までは私が父の身の回りの世話をして、テレビを見たり好きな小説を読んだりする日々を送っていましたが、様々な体を使うレクリエーションや頭を使うレクリエーションを取り入れたところ、普段よりも笑顔が増え会話なども増えてきました。レクリエーションに対する会話が非常に多く、今日は体動かしたからお腹がすいた、こんなものが食べたい、今日やった脳トレは以前よりも簡単だったから次はもっと難しいの用意してくれ、など生活の質が上がったというか、父の姿が生き生きとしてきました。テレビを見たり小説を読んだりするのが好きな父ですが、毎日同じことを繰り返してるのではなく、バリエーションを持った毎日を送ることによって非常に楽しそうに生活しています。レクリエーションを行うことによって健康的な体を作るだけでなく、精神的な安らぎなのもあるというのは本当でした。
自ら運動するようになった
もともと将棋やチェスなどのボードゲームが好きだったので、家にこもって私の息子とよく遊んでいましたが、外に散歩に出かけたりちょっとした運動するのは催促してもなかなかしなかったので健康に悪いと思っていたんですが、地域の高齢者コミニケーションの中で行われているレクリエーションに参加してもらったところ、それが楽しかったらしく今では毎日のように参加しています。
そこでは朝と夕方のラジオ体操や、週に1度卓球などの負担の少ないスポーツを行っているので、非常に健康的な体になっていると思います。今まで家にこもりきりだったのに、最近では1人で早起きして朝のレクリエーションの準備を始める姿を見ると、楽しみながら運動することの大切さが身に染みて感じられます。
犬を飼い始めた
レクリエーションについていろいろ調べていく中、散歩やスポーツなどを一緒にする時間は確保できないため、脳トレなどをしてもらおうかと思いましたが、脳トレはあまり好きでないらしく、すぐに止めてしまいます。そこにちょうど私の息子がペットを飼いたいといっていたので、犬を買ったのですが、それが高齢者にとっての良いレクリエーションになっているようです。
平日は時間が空いているのが高齢の父だけなので、朝と夕方の散歩は父が担当し、家にひとりでいる間は犬といつも遊んでいるそうです。
そのせいか帰ってくると今日はどんな遊びをしたのか、散歩中に何があったのかなども楽しそうに話してくれるようになり、散歩してる時に必ず会う犬の散歩仲間というのもできたそうです。
高齢者同士のコミニュケーションなどに参加してもらうのも良いですが、息子のために買った犬がここまでレクリエーションの役にたつは思ってもいなかったので、非常に嬉しく思います。また犬も常に一緒にいる父に非常に慣れており、父も毎日幸せそうな生活を送っているので、心のそこから買って良かったと思います。
まとめ
高齢者の介護をする際にレクリエーションを入れるのは、大きなメリットがある一方、介護者の負担になってしまったり、高齢者があってしまえば新しいレクリエーションを考える必要があるため、介護をする側にとってはメリットだけではないという点があります。しかし、高齢者の健康状態を保つためには、レクリエーションを取り入れることが非常に効果的であり、ボケや認知症を防止したり、精神的に安定した状態を保つことにもつながります。また、介護の一環だと考えれば、高齢者との良いコミニケーションにもなります。そのため高齢者を自宅で介護しているがレクリエーションなどは取り入れてないという方は、ぜひ時間を割いてでも取り入れてみることをお勧めします。