最近は防犯カメラを防犯のために購入する人たちがどんどん増えています。今では防犯カメラもネットショップで気軽に購入できる時代となりました。しかし、購入したのはいいけれど、設置のやり方が分からないという方もいるのではないでしょうか?今回は防犯カメラを自分自身で取り付ける方向けに設置方法などをご紹介させていただきます。
【防犯カメラの取り付け】防犯カメラ設置場所の検討
防犯カメラ設置のプランニングです。まず、心配事や脅威を列挙することで、重要性の高いものから順番に並べていきます。その中で最も無くしたい脅威を絞り込みます。その脅威が起こるであろう場所を特定します。その場所付近で、防犯カメラ設置可能な壁面を選定します。例えば自宅の駐車場に防犯カメラを設置するとします。防犯カメラの設置位置を決めるときのコツは侵入口の方にカメラを向けること防御したいものがある程度映るようにすること。2.5m位の高さに設置すると理想的です。
【防犯カメラの取り付け】防犯カメラを選ぶ
まずは防犯カメラを選んでいきましょう。防犯カメラを選ぶ基準ですが、まず大きさです。大きい方が犯罪抑止効果は高いのですが金額が高いです。そして、設置するのは屋内なのか屋外なのか?屋内の場合はドームタイプ、屋外の場合は弾丸型の防犯カメラが良いです。
そして「夜間の照度」暗い場合は赤外線照射機能が必須です。
そして、「画質」昔のアナログテレビ程度でいいのか、地デジハイビジョンと同じくらいが良いのかでアナログカメラにするのかデジタルハイビジョンにするかを選びましょう。大まかにほしい防犯カメラのイメージが出来たなら、どの業者から購入するのかを決めましょう。その際に、「とにかく低価格で設置工事は自分でやる」「低価格で防犯カメラの設置工事までセットでやってもらいたい」「長時間使う、もしくはしっかりとした画質でない目的が達成できない」などの要望でどのような会社に連絡するかが決まります。
「とにかく低価格で設置工事まで自分でやる」場合はネット通販もしくは秋葉原の防犯カメラ販売店へ「低価格で防犯カメラの設置工事までセットでやってほしい」場合は地元の鍵屋さん「長時間使う、しっかりと使う」場合には警備会社か防犯カメラの専門の販売・設置会社が良いです。
【防犯カメラの取り付け】必要部材の確認
防犯カメラ、録画装置、電源装置、モニターが揃うめどが立ったら、配線部材の手配が必要となる。特殊な工具なしで設置工事を進める前提で必要部材をあげていきます。
「防犯カメラケーブル」防犯カメラに電源を送り、カメラ映像を録画装置に送る為に必要なケーブル。10m、20m、30mなど様々な長さが売っているので少し長めのものを買います。
予算は2000円~「配線モール」は屋内の配線を隠したい時は配線モールに収納するためのもの。「ジャンクションボックス」は屋内から屋外へ線を出す為に開けた穴を屋内側で隠す場合にジャンクションボックスを付けて隠し、モールを繋いで選を下せばスマートです。「PF管」は屋外では防犯カメラケーブルをむき出しにしてしまうとあっという間に劣化や腐食をしてしまうので、PF管の中に線を通すことで、日光、湿気などから防犯カメラケーブルを保護する必要があります。
「PVKボックス」屋内から屋外に防犯カメラ線を出した際に、屋外側にあいた穴を隠し、PF管をジョイントします。また、防犯カメラから出ている線と屋内から伸ばしてきた防犯カメラ線をジョイントする時も、このボックスの中に入れてジョイント部を保護する。
「PF管用ボックスコネクタ」PF管とPVKボックスをジョイントするときに、隙間なく接続するためのコネクタです。10個入りなどで販売をしています。
「コーキング樹脂」部材同士をジョイントしたり、穴を部材で隠した場合、隙間を樹脂で埋めないと、水が入り込んでしまう可能性があり、保護した意味がないです。
「ビニールテープ」線同士をジョイントしたときには、その線が外れないようにビニールテープを巻いて固定すします。
「ビスセット」防水ボックスや配線モール、コーナーカバーをネジ止めする際に、結構な数のネジが必要になることが多いので、様々な長さがセットになっているものを用意しておきます。
「サドル」PF管を壁に括り付け固定するときに必要です。PF管の太さにあわせサドルの大きさも選んでいかないと管がはまらないことがあるので注意が必要となってきます。安いものなので多めに買っておきましょう。配線距離÷2くらいの数を揃えておけば大丈夫です。
ここまで紹介させていただいて、既に「面倒」と思った方がいらっしゃれば、カメラ販売も設置工事もセットでやってくれる会社にお任せする方が良いでしょう。実際防犯カメラの設置工事は簡易的にやろうとしても非常に大変です。
【防犯カメラの取り付け】設置 配線の敷設
「モールの敷設」なるべく端や角を通るようにモールを敷設します。録画装置と電源装置を設置場所付近において、録画装置付近に防犯カメラ線を1~2m余分に余らせてからモールの中に防犯カメラ線を通し、モールに蓋をしていきます。そして「ホールソーで壁に穴を開ける」貫通させたい場所付近を壁裏探知機で検査し、金属や電線がないことを確認。ホールソーで穴を開けます。
室外側の壁まで空洞になっているはずなので、室外側から貫通場所がわかるように、室内側からキリなどで穴を開けて印をつけます。「ホールソーで壁に穴を開けて貫通させる」屋外に出て、霧穴のある場所にホールソーの中心を併せて、貫通孔を開けます。穴の大きさは防犯カメラケーブルが必要本数通れば良いので、大きめに開ける必要はありません。室内と室外に貫通孔ができたら、防犯カメラ線を全部外に出してしまいましょう。屋内、屋外の貫通孔をボックスをつけて穴を隠蔽してしまいます。
そして「カメラをねじ止め」防犯カメラを設置予定位置にねじ止めしてしまいます。カメラについている線はぶら下がっている状態です。そして「PF管に防犯カメラ線を通していく」貫通孔から防犯カメラまで、配管ルート通りにPF管を伸ばしていき、必要な長さを測る。少し長めに切る。
PF管を持ち上げ、防犯カメラ線を落とし込むようにして通していきます。反対側にでてくるまで何回も繰り返します。そして「屋外配管化粧カバー」でPF管ではなく化粧カバーで配管をした方が綺麗に仕上がります。モールと同じ要領で配線できるので、壁面は化粧カバーで配管したほうが楽だと思います。その後「PF管をサドルで固定」防犯カメラ線が通ったら、PF管を配線ルートに従ってサドルで固定する。
サドルの間隔はPF管が見た目ブラブラにしない程度で良い。その後「PF管の埋設」PF管が土の地面の上を通る時は、地面の中に埋め込みます。本来は30cm~60cmの深さに埋めるが、大変なので管が隠れれば問題ないです。埋設が大変な場合は地面の上に管を転がしておくのもアリです。だだし踏んだりしないように気を付けましょう。
そしてPF管を貫通孔から防犯カメラのすぐ隣まで固定したら、カメラのすぐ隣にボックスを設置し、PF管をジョイント。防犯カメラ線がカメラ近くで余り過ぎている場合は室内側に引き戻しておきます。そして、ボックス内でPF管から出た防犯カメラ線とカメラから伸びている線をジョイント。ジョイントしたらビニールテープでジョイント部を巻き覆って防水・抜けないようにする。カメラから伸びている線はむき出しで良い。ボックス下から線を侵入させます。その際はボックスコネクタとPF管を数センチ使って侵入経路を作るとスマートです。
【防犯カメラの取り付け】機器同士の接続
録画装置に付属の電源アダプタをさして、電源アダプタをコンセントに差します。普通は特にボタンなど押さなくても録画装置が起動する。そして、録画装置の映像出力に適合するケーブルを差してテレビの映像入力に差します。テレビの入力切替をし、録画装置の画面を出します。カメラ用電源アダプタをコンセントに差し、引き込んできたカメラの電源戦のコネクタと接続します。そして、引き込んできたカメラの映像戦(同軸ケーブル)の先端コネクタを録画装置のBNCコネクタに接続する。
【防犯カメラの取り付け】カメラの画角調整
カメラの近くに脚立をたてて、カメラの画角調整をします。しかし、カメラ映像は室内でないと見れないので、室内にいる人と携帯でやり取りしながら指示をしてもらい調整という羽目になりますが、この方法はかない難しいです。手元に置ける小型モニターがあるならばカメラの近くで接続している映像戦を一旦外し、モニターに接続することで、手元で映像を見ながら調整ができます。カメラによってつながるモニターが決まっているのでカメラを購入する際にお店に相談しておいた方が良いでしょう。
カメラの画角調整は一眼レフカメラのようにレンズを回しながら調整するものも多いですが、指が太いと構造上レンズ回転部分に指が入らない。精密ドライバーで動かせるようになっているので、無理に指でやらないようにしましょう。
まとめ
以上防犯カメラの取り付けに関してご紹介させていただきました。防犯カメラの取り付けは想像以上に大変です。必要部品や、必要工具も非常に沢山必要になってきます。できれば設置工事もやってくれる業者に頼むのが一番良いですが、それでも「自分で設置したい」という方はこちらのサイトを参考にして設置をやってみて頂けたらと思います。もし自分で設置ができたならば、とてもコストを抑えることができるかと思います。